首都高速道路 中央環状新宿線 松見坂立坑 建設現場見学

首都高速道路では、3号渋谷線(大橋JCT)・4号新宿線(西新宿JCT)・5号池袋線(熊野町JCT)の延長約11kmを一直線に地下で結ぶ、中央環状新宿線と呼ばれる道路の工事が進められています。3号渋谷線に接続する手前で、「中央環状新宿線 大橋ジャンクション工事 松見坂たて坑」の見学会が開催されました。
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中央環状線は、放射線に広がる高速道路を環状線で結ぶ、「3環状」と呼ばれる高速道路のうちの一番内側を走る道路。2009度(平成21年度)に3号渋谷線〜4号新宿線の4.3kmが接続、2013度(平成25年度)には湾岸線へと接続する中央環状品川線の9.4kmが完成し、全長約47kmの中央環状線が全線開通する予定となっています。
中央環状線は都心に集まってしまう交通を分散するために計画された首都高速道路。中央環状新宿線と中央環状品川線の建設が進められています。

「地上約35m」の3号渋谷線と、「地下約36m」の中央環状線の高低差約70mを結ぶ役割を持つのが、大橋ジャンクションです。
池尻大橋駅から徒歩約8分。周囲への騒音を防ぐために設置された防音壁に目をうばわれながら、246号にほど近い山手通りと淡島通りとの交差点、松見坂交差点にある松見坂たて坑の入口に到着しました。見学の前に、工事の概略を教えていただきます。
photo photo photo photo photo見学した場所は、松見坂「たて坑」。たて坑(たてこう)とは、横方向にトンネルを掘るための「シールドマシン」を、地上から地下へと下ろすために縦方向へ掘る穴です。
地下にあるシールドマシンを見るため、螺旋状に組まれた階段を下ります。
photo地下にはこれから後日、発進する巨大なシールドマシンが準備されていました。
大橋ジャンクションでは、従来にない急カーブを描くトンネルを掘るため、特注のシールドマシンが用意されたとのことです。
photo photo photo photo石川島播磨重工で組み立てられた直径約13m、重量約2,000トンのシールドマシンは、1ミリ単位のチェックをクリアした後、再び分解されて地下約45mへ持ち込まれました。
たて坑の開口部の形の都合から、掘る方向より90度横に向いた状態でたて坑の底にて5ヶ月かかって組み立てられ、90度回転して発進することになっています。
photo photo photo photo photo稼働するとシールドマシンは前方に向かって水を送り、かき出した土を泥水にして後方へ送り返します。円柱の前面で土を掘って、背面で「セグメント」とよばれる周囲の壁を弧の形で組み立てながら、1分間に約2センチの速さで進みます。
予定と実際との、到着ポイントまでの左右上下の誤差は1ミリにも満たないということでした。
地中は非常に水分が多く、土はやわらかいとのこと。ボーリングなどによる事前の調査は綿密に行うものの、資料になどに載っていない古井戸などに遭遇をしてしまうこともあり、シールドマシンの損傷を防ぐために作業が中断してしまうこともあるそうです。
photo大橋ジャンクション付近のトンネルは二重構造。松見坂たて坑から大橋ジャンクションまで掘り終えた後、シールドマシンをさらに15m地下へ下ろして、逆に大橋ジャンクションから松見坂たて坑まで掘り、完成します。
工事が無事に終わり、快適な道路環境が整うことを心より期待しています。
公式:首都高速道路