東京レインボーウオーク

首都高(首都高速道路)

東京レインボーウオークは、2016年の東京五輪・パラリンピック招致を目指すため、東京都と日本ウオーキング協会が主催して行われたウオーキングのイベント。
レインボーブリッジの首都高速道路部分を閉鎖して開催されました。

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参加をするのは事前に応募して抽選で選ばれた、大会当日に満16歳以上の5,000人。参加料として、1人3,000円がかかります。うち200円は緑の東京募金へ寄付されます。東京都と日本ウオーキング協会によるイベントであり、首都高速道路のイベントではありません。

コースは、お台場海浜公園をスタート、レインボーブリッジ・首都高速道路11号台場線を歩き、芝浦手前で折り返してゴールである潮風公園まで歩く、約7kmとなります。今回のウオーキングのため、レインボーブリッジ・首都高速11号台場線は8時から12時までの4時間、全面通行止めとなります。

参加者は、あらかじめ用意されたゼッケンと、オリンピックマーク(五輪マーク)のイメージカラーである「青」「黄」「黒」「緑」「赤」のいずれかの色の手袋とマフラーを身につけ、ウオーキングします。7時過ぎからお台場海浜公園に集まり始めた参加者は、自分の色ごと各1,000人ずつの列をつくり、スタートを待ちます。

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開催主旨は「広く都民のスポーツ振興を図るとともに、2016年のオリンピック・パラリンピックの東京招致に向けたスポーツムーブメントを盛り上げるため、東京を象徴する場所であり、またオリンピックのメイン会場候補地の目前でもある『レインボー・ブリッジ』においてウオーキング大会を開催する。」となっています。

8時50分、青・黄・黒・緑・赤の順番でスタートとなりました。レインボーブリッジを目指します。

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入り江には外洋型「視1 ふじ」など、警視庁警備艇が駆けつけていました。

お台場海浜公園を出発、レインボー入口の交差点を通過します。

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自動車専用道路を歩きます。遠くに首都高速道路の台場入口が見えてきました。

台場入口では「レインボーウオークのため入口閉鎖中」と表示されています。レインボーブリッジが荒天以外の理由で通行止めになったのは、開通した1993年の以来、初めてとのことです。

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台場入口の料金所を通ります。こちらにも閉鎖中との表示がされていました。ここから先のウオーキングは立ち止まることが禁止となります。

レインボーブリッジは、上下2層構造になっています。上層には首都高速道路11号台場線、下層には中央部に臨海新交通システム・ゆりかもめ、その両側に一般道路東京都道482号台場青海線の車道と遊歩道であるレインボープロムナードが通っています。

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下層を走るゆりかもめを間近に見ることができました。

台場方向には、フジテレビの社屋を眺めることができます。

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運転中にはゆっくりと見ることのできない角度です。

橋桁にたどり着くまで、上りの勾配が続きます。「只今の風速 5m」と表示されていました。

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首都高速道路11号台場線の本線へと合流します。

レインボーブリッジへと近づきます。

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レインボーブリッジは、橋長798mの吊り橋です。芝浦側と台場側にそれぞれ塔「主塔(しゅとう)」と橋台「アンカレイジ」を設置、橋の両側に2本の「メインケーブル」を張り、道路となる「桁」を「ハンガーロープ」で吊ってつくられています。

普段は近づくことのできない設備を間近で見ることができました。非常電話が設置されています。

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様々なケーブルを目の当たりにすることで、レインボーブリッジが吊り橋であることを実感できます。

芝浦手前で折り返しとなります。

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都心方向には、東京タワーを眺めることができます。

湾上では東京消防庁消防艇によるオリンピックマークと同じ5色の放水が行われ、ウオーキングに華を添えています。

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上空では東京消防庁航空隊による編隊飛行が行われ、参加者は手を振って応えていました。

台場方面へ向かって歩きます。最後尾に近かったため、歩いてきた反対車線に参加者はすでにいません。

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台場出口の案内板が見えてきました。ウオーキングは、首都高速道路11号台場線の本線を再び折り返すため、台場出口ではなく入ってきた台場入口から出ることになります。

橋台であるアンカレイジの一部には、「レインボーブリッジ」と表示されています。

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台場出入口付近で、ウオーキングの流れが止まりました。反対車線にはウオーキングの先頭が立ち止まり、何かを待っています。

東京五輪・パラリンピック招致大使の古田敦也さんの姿がありました。

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東京五輪・パラリンピック招致アスリートアンバサダーの福原愛さんの姿もあります。

待つこと数分、東京消防庁航空隊へ向かって一斉に手を振りました。五色がそろって手を振る姿は壮観です。

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福原愛さんも思いきり手を振っていました。

再び、ウオーキングが進みます。雨脚が一時的に強くなってきました。

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先へ進むと首都高速道路湾岸線と接続する有明JCT(ありあけジャンクション)があります。

消火器などが備わった緊急避難帯がありました。

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台場入口からの勾配から見ると、非常の際に地上へ避難するための螺旋階段が備わっていることがわかります。

上ってきた台場入口から、レインボーブリッジ・首都高速11号台場線をあとにします。

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ウオーキングの流れが遅いため、立ち止まることはできないものの、ゆっくりとレインボーブリッジを眺めることができました。

東京の象徴と言っても過言ではないほどの風格を持っています。

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車の流れが止まるのは16年ぶりとなります。

歩いてきた首都高速11号台場線の本線では、撤収の作業が進んでいました。

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台場入口にたどり着くまで、下りの勾配が続きます。

入ってきた、台場入口の料金所が見えてきました。

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料金所を抜けると、ウオーキングは立ち止まることが許されます。ゴールである潮風公園へと向かいます。

テレビ番組の収録として参加していた、松村邦洋さんと山本高広さんの姿がありました。

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お二人は緑の先頭を歩いていたとのことです。

ウオーキングをスタートして約2時間、ゴールの潮風公園が見えてきました。参加者には完歩証が配布されます。

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ウオーキングの先頭を歩いていた首都高速道路のETC安全走行におけるキャラクター・Mr.ETCがいたので、最後を飾ってもらいました。

今回の東京レインボーウオークでは定員5,000人のところ、19,720人の応募がありました。

参加をしたのは5,079名。古田敦也さん(野球)・佐藤真海さん(陸上)・福原愛さん(卓球)・朝日健太郎さん(ビーチバレーボール)・白鳥勝浩さん(ビーチバレーボール)・宮本和知さん(野球)といったスポーツに造詣が深い方々が、2016年の東京五輪・パラリンピック招致に願いをかけていました。

公式:社団法人日本ウオーキング協会