首都高速道路 高速神奈川6号 川崎線(殿町〜大師ジャンクション)開通 一般開放デー 川崎みらいトンネル

 川崎線

高速神奈川6号川崎線は、高速神奈川1号横羽線と湾岸線とを結ぶ首都高速道路。
川崎線の殿町出入口〜大師JCTが開通することを記念して、「高速神奈川6号川崎線(殿町〜大師ジャンクション)開通 一般開放デー 川崎みらいトンネル」が2010年10月3日に大師JCTで開催されました。

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高速神奈川6号川崎線の、殿町出入口(とのまちでいりぐち)〜大師JCT(だいしジャンクション)が、2010年10月20日に開通します。

高速神奈川6号川崎線は、1997年12月に東京湾アクアラインの開通と合わせて川崎浮島JCTの供用を開始、2002年に川崎浮島JCT〜殿町出入口の3.5kmが開通、2009年3月に大師出入口(横浜方向)が開通。段階的に整備が進められています。

昨年の大師出入口(横浜方向)の開通では、「大師出入口(横浜方向)開通記念一般開放イベント」が開催され、従来の東京方面の出入に加えて横浜方面の出入もできるようになりました。

大師JCT・大師トンネルにて10時より15時30分まで開催されました。この日に限り、高速道路を歩くことができます。
イベントの会場へ向かう前に、すでに供用されている大師出入口(横浜方向)を、国道409号と接続する箇所にある歩道橋の上から眺めてみることにします。

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環境のことを考えて植えられているイワダレソウが、きれいに育っています。イワダレソウは、排気ガスとして出るCO2の吸収が多いとされています。

国道409号の中央の工事区域には、これから設置される電光掲示板が準備されていました。

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産業道路に面した道路から、イベントの会場を目指します。

中央に位置する大師換気所には、開通を告知した垂れ幕が下がっています。

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管理のための道路を通って、中へと入ります。

管理のための道路は本線の下を通るため、坂を下ります。

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車が一台通ることができる幅の道路を進みます。

左側に、大師換気所と大師ジャンクションを構成する道路が見えてきました。

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イベントで披露されている作業車両が並んでいます。

大師換気所の近くにあるイベントの受付で、パンフレットやペットボトルの水、首から下げることができるスタンプラリーの用紙を受け取ります。歩くことができるのは、往復約3kmとなります。

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開通前の高速道路の本線を歩くイベントのコースでは、随所に様々なコーナーが用意されています。

スタンプラリーの用紙の、スタンプ面です。コースを歩いて5つのスタンプを集めることで、受付にて記念品をもらうことができます。

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スタンプラリーの用紙の、地図面です。会場の地図が載っています。

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スタンプラリーの用紙を受け取ると、すぐに1つ目のスタンプを押すポイントがあります。

「PRブース」のコーナーでは、マザー牧場・鴨川シーワールド・川崎フロンターレのブース・首都高ブースが展開されています。

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Jリーグのチーム「川崎フロンターレ」のブースでは、子どもだけでなく大人もゴールめがけてボールを蹴るゲームに夢中です。

コースに従って歩いてみることにします。開通すると、大師入口の料金所を通って、殿町・浮島方面へ向かう道路になります。

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上部にETCの送信機が設置されています。壁の側面には、電波の拡散を抑えるパネルが貼られています。

道路は、大師換気所を取り囲むように地下へと移動します。下り坂と急なカーブが続きます。

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大師入口の料金所から来た車と横羽線の横浜方面から来る車は、ここで合流して、殿町・浮島方面へ向かいます。

右側の壁を超えると、反対車線を見ることができます。

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殿町・浮島方面から来た車は、この先で分岐して、大師出口の料金所もしくは横羽線の横浜方面へ向かいます。

「川崎線 魅力まるごと広場」のコーナーでは、実際に使用されている交通管理車両や作業車両が展示されていて、乗ることもできます。

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散水車です。道路の上を掃除します。

標識車です。建設現場で安全の確保をします。

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トンネルの中で事故や火災が発生した際、車の進入を防ぐため、トンネル用信号が設置されています。

トンネルの入口には、2つ目のスタンプを押すポイントがあります。

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大師トンネルの長さは1,060mとなっています。

事故や火災の際に使用する非常電話です。使う場合には、安全のため壁のくぼみに入って、非常電話の案内の下にある空間から向かってくる車の動きを確認しながら通話をします。

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受話器を上げて、ボタンを押すだけで通話をすることができます。

非常口誘導灯で非常口までの距離を確認できます。

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非常ボタン・消火器・泡消火栓です。いずれも力を入れることなく、はじめてでも比較的簡単に操作できるようになっています。

先ほどの非常口誘導灯の表示どおり、50m進むと非常口があります。ここから地上へと避難することができます。

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合流箇所で1車線から2車線になり、再び2車線から1車線になります。

1車線になると同時に、分流箇所が見えてきました。

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この先は左へR65mの急カーブとなります。カーブの先は、国道409号に沿って地下を進むことになります。

分岐の右方向は、将来、川崎市中心部の富士見出口へとつながる予定になっています。

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分岐の左方向へ進みます。カーブの先からは国道409号の真下を通り、殿町・浮島方面へ向かいます。天井には、排気ガスを効率よく排出するためのジェットファンが設置されています。

コースを進み、折り返し地点で戻ると、この非常口から出てくることになります。

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合流箇所が見えてきました。大師ジャンクションから来た車と、将来開通する富士見入口から来る車は、ここで合流して、殿町・浮島方面へ向かいます。

「Kawasaki Dreaming Highway」のコーナーでは、トンネルの壁面に幻想的な映像が投影され、子どもだけでなく大人も我を忘れて観入っています。

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映像の中にあるバルーンは人の動きに反応するため、映像に触れて楽しむという不思議な体験をすることができます。

後ろを振り返ってみます。天井に設置されている2基のジェットファンは、利用される道路に合わせて設置されていることがわかります。

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再び前へと進みます。「終り」と「一方通行」を示す道路標識が設置されています。照明を落とした道路の中に、3つ目のスタンプを押すポイントがあります。

受付から約1km歩きました。暗闇を進むと、不思議な明かりが見えてきました。

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「Kawasaki 灯り大師トンネル」のコーナーでは、お地蔵様を模した400体のキャンドルが並べられ、キャンドルアートとなっています。

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4月に行われた「かわさき楽大師まつり」の首都高ブースにて、参加者により願い事を書かれたお地蔵様の行灯が使われています。

暗い中で、4つ目のスタンプを押すポイントがあります。道路は2車線になっています。

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道路の先が少しずつ明るくなってきました。

「川 5km」と表示された「距離標(キロポスト標)」が設置されています。

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国道409号に沿って地下を進み、地上では横羽線と産業道路の下をくぐったことになります。トンネルの出口付近には、様々な色の工事の高所作業車が整然と並べられています。

大師トンネルの出口です。道路は上りが続きます。

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地上に出ました。中央分離帯を通って、反対車線から帰ることになります。

これより先は行き止まりとなります。

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まっすぐ進むと殿町出口、浮島ジャンクション経由で湾岸線および東京湾アクアラインへとアクセスすることができます。

トンネルと高架との間にあるこの位置は、地上と同じ高さになります。巨大な扉は、事故での避難や緊急車両の通行に使われます。

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受付から約1.5km歩きました。コースに従い、折り返しとなります。開通すると、殿町・浮島方面から、大師出口もしくは大師ジャンクション経由で横羽線の横浜方面へ向かう道路になります。

大師ジャンクション方面へ向かうため、大師トンネルに入ります。

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大師トンネルの長さは同じく1,060mあります。

工事で使われる足場が組まれています。

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国道409号に沿って地下を進みます。この先は2車線から1車線になり、大師ジャンクションに向かって右への急カーブとなります。最後となる、5つ目のスタンプを押すポイントがあります。

天井を見ると、高さが異なっています。大師トンネルのここから先の部分は、2階建ての構造になっています。

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大きな四角いトンネルを掘り、上下を壁で区切って、上の階が先ほど歩いてきた殿町・浮島方面へ向かう道路、下の階は今歩いている大師ジャンクションへと向かう道路となっています。

分流箇所が見えてきました。殿町・浮島方面から来て、大師ジャンクションへ向かう車は右方向へ、将来開通する富士見出口へ向かう車は左方向へ進むことになります。この先は右へR60mの急カーブとなります。反対車線はR65mとなっています。受付から約2km歩きました。

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「川崎線 Memorial History」のコーナーでは、開通までの工事過程がわかるドキュメンタリースライドショーが上映されています。

「大師A .0」と表示された距離標が設置されています。大師ジャンクションは、道路を細かく分けてA連絡路からH連絡路までの名称をつけています。ここは「大師A連絡路0km」の地点となります。

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カーブの途中に、行き止まりが見えてきました。左側にある避難口から、上の階へ戻ることになります。

これより先は行き止まりとなります。

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まっすぐ進むと大師出口、大師ジャンクション経由で横羽線の横浜方面へとアクセスすることができます。

今いる地下6階から、避難口を通って、上の階の殿町・浮島方面へ向かう道路へと戻ります。深さは地下約40m、建物だと地下10階の高さに相当します。

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避難時は緑色の矢印に従って移動することで、迷うことがないようになっています。

地上へは階段を上がって約95m移動する必要があります。コースに従い、地下5階の殿町・浮島方面へ向かう道路へ出ます。

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先ほど歩いていた箇所に出ました。今度は逆方向で歩き、受付まで戻ります。

13時、「kawasaki みらいパレード」が、大師トンネルの入口付近で始まりました。

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迫力ある川崎市消防音楽隊による演奏と、女性で編成されているカラーガード隊「レッド・ウイングス」によるパフォーマンスは、すべての人を魅了しています。

パレードの先頭は、開通広報のお手伝いをする10名の「KawasaKids黄パト隊」です。川崎市の小学生から選ばれ、8月初旬に3日間の研修を受けたとのことです。

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レッド・ウイングスが続きます。

5カ所でスタンプを集め、受付でスタンプカードを提示します。首都高パトロールカーのペーパークラフトをもらうことができました。

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ここにて「高速神奈川6号川崎線(殿町〜大師ジャンクション)開通 一般開放デー 川崎みらいトンネル」は終了となります。開催された10時から15時30分(最終入場14時30分)までに約4,500人が訪れたました。

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今回の川崎線(殿町〜大師ジャンクション)の開通により、川崎市街から羽田空港、東京湾アクアラインなどへのアクセスがさらに便利になります。また、道路ネットワーク機能の確保と向上に寄与します。

公式:首都高ドライバーズサイト 首都高で行こう!