東京ジオサイトプロジェクト4は、日比谷共同溝の建設現場を活用して行われる、4回目となるイベント。一般見学者限定150名を招待しての「東京ジオサイトプロジェクト4 地底音楽堂計画」が開催されました。
この日、イベントに参加したのは応募で当選した一般見学者150名。
日比谷共同溝は、港区の虎ノ門交差点から千代田区の日比谷交差点までの約1.5kmの地下にライフラインネットワークを整備するためのトンネル。上水道、下水道、電気、電話といったライフラインを共同溝にまとめて収納することで、個別の工事を減らし、ライフラインの安全性を高めることを目的とします。
虎ノ門交差点に設けられた受付でヘルメットを受け取り、地下約30mにある会場へ、らせん階段を下りていきます。
シールド機が約1,500mの掘進を終え、日比谷共同溝のトンネルが完成。喜びと期待の音楽で満たす「地底音楽堂計画」が開催されました。
不思議の国のアリスに扮した唐沢俊一氏とおぐりゆかさんによる司会で、PIRAMIさんを音楽プロデュースに迎えての「奏でられる過去から未来」をテーマとした演奏が始まりました。
地下で聴く音楽は、非常に神秘的かつ躍動的でした。
「地図にない東京の未来を感じる」ことを目的としたトンネルウォークへとうつります。
虎ノ門交差点から日比谷交差点まで、約1.5kmの地下トンネルを歩きます。
トンネルを掘った、直径約7.5mのシールド機が目的に到着したとき、到着予定位置との誤差はたったの2ミリだったとのことです。
日常の生活では観ることのできない施設を肌で感じ、日比谷共同溝の存在を直接、知ることができました。様々な人の苦労や努力があってこそ、快適な生活が成り立つということを理解できたと考えています。
「地底の建設現場そのものをコミュニケーションとアカウンタビリティの実験場として活用する」という取り組みも、今回で最後。2005年秋に完成する日比谷共同溝が、都市の発展につくすことを願います。