下水道 港区南麻布一、二丁目付近再構築工事

港区南麻布一、二丁目付近再構築工事は、港区の古川橋付近を浸水被害から守るためにつくられている下水道トンネルの工事です。大雨の際に雨水を下水道へ流すことで、浸水被害を防ぎます。
地域の方々を中心とした建設現場見学会が行われました。

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港区南麻布一、二丁目付近の浸水被害対策として、雨水貯留管を築造する工事が行われています。見学会は、東京都下水道局による「平成20年度 ポンプ施設・建設建設現場見学会」の一環となります。

港区南麻布二丁目(四の橋交差点)から古川橋交差点を経由、南麻布一丁目(二の橋交差点)までの、延長1,000mのトンネル築造工事です。工期は2006年12月から2008年8月となっています。

一帯を流れる古川は上流では渋谷川とも呼ばれ、ほとんどの箇所では集中豪雨や台風による浸水被害の対策としての、護岸の整備が完了しています。しかし、古川橋交差点の付近では首都高速道路の橋脚や建築物が近接していることから、整備は進んでいませんでした。

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港区南麻布一、二丁目付近は地表の雨水が集中しやすい地形になっています。大雨が降ると既設下水管の能力を上回る雨水が下水道に流れ込み、水位の上昇している古川へは排水できず、浸水が発生します。

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多量の雨水を、水位が上昇している古川ではなく、地下の雨水貯留管へ流し込むためのトンネルの築造が進められています。明治通りの、四の橋交差点付近に、トンネルを掘るためのシールド機が発進した発進たて坑があります。

工事の騒音を防ぐため、防音ハウスとなっています。

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東京都下水道局のマスコットキャラクター「アースくん」も出迎えてくれています。

周囲に工事の音が漏れないよう設置された防音ハウスは、長さ約64m・高さ約14mあります。隣接している高さ約9mの首都高速道路よりも高くなっています。

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工事は、たて穴山留め壁工事→たて穴掘削工事→シールド機設置工事→防音ハウス設置工事→シールド掘削工事という流れで進みます。たてに穴を掘り、シールド機を設置してから、防音ハウスが建てられました。

トンネルの掘削をしている「泥土圧式シールド機」の、発進前の写真です。直径3.09m・全長11.2mです。

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3分割にして投入されたとのことです。

トンネルの壁となる、コンクリート製のセグメントです。

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シールド機は穴を掘りながら、4つのピースを組み合わせることにより、1m分の円形のトンネルをつくります。組み合わさると外径2.95m・内径2.6m・厚さ17.5cmのトンネルとなります。

トンネルでシールド機が地下を掘った際に出た土砂は、天井クレーンを使い、幅3mの投入開口から吊り上げられます。

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緑色の箱に入れられた土砂は、黄色の巨大な土砂ホッパーに入れられ、10トンダンプトラックにより搬出されます。

入坑するためのたて坑出入口が設置されています。

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昇降階段により、地下へと下りてみることにします。

約10m、地下へと下りました。見上げると、先ほど見下ろした投入開口があります。

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パッテリー台車と土砂運搬台車が停まっていました。シールド機から出る土砂は、配管を通じて土砂運搬台車の箱へと入れられます。

シールド機が掘削して出た土砂や、壁となるセグメントは、すべて台車で運ばれます。

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古川橋交差点や二の橋交差点へと延びる、雨水貯留管へと進みます。雨水貯留管では、小学校のプール17杯分にあたる約5,000トンの雨水を貯留することができます。

トンネルの気温は一年を通じて25度前後で、冬は暖かく夏は涼しくなっています。

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様々なケーブルが敷かれ、各々の役割がわかりやすく書かれていました。

工事の際の安全のために、消火器、非常灯、インターホンなどが備わっています。

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トンネルのブロックが、場所により鉄筋コンクリート製と鋼鉄製とに変化します。鉄筋コンクリート製のブロックでつくられた一般部のトンネルを「二次覆工一体型RCセグメント」とよびます。

鋼鉄製のブロックでつくられた急曲線部のトンネルは「急曲線部特殊鋼鉄セグメント」とよばれます。急曲線部という名前のとおり、カーブが急な部分には特殊鋼鉄セグメントが使用されます。

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雨水貯留管に貯まった雨水を地上へ排出するためのポンプ場がつくられる予定の箇所も用意されています。

次第にシールド機が見えてきました。

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セグメント運搬台車が停まっています。

セグメントと無数のケーブルの先に、シールド機があります。

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シールド機の後方部分です。

シールド機は、メンテナンスなどの時間を含めて24時間で約9mの速さでトンネルをつくっていきます。

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シールド機はこれより先、到達たて坑となる二の橋交差点を目指します。発進たて坑へと戻りました。

これにて「下水道 港区南麻布一、二丁目付近再構築工事」の見学会は終了となります。

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今回の工事は、「新・雨水整備クイックプラン」に基づいて進められています。対策箇所や予算に重点を置き、「できるとこから、できるだけ」浸水から街を守ろうという考え方です。
1999年8月には集中豪雨により、一之橋から古川橋付近で600棟以上もの浸水被害が発生するなど、予想以上に身近で起こりうる都心部の大雨による浸水被害。港区南麻布一、二丁目付近再構築工事により、少しでも浸水被害が減ることを願います。

公式:東京都下水道局