南本牧はま道路は、神奈川県横浜市の南本牧ふ頭地区へのアクセスを強化するために整備された一般道路です。南本牧ふ頭連絡臨港道路の一部となるⅠ期区間の名称として、一般公募により南本牧はま道路と命名されました。
2017年3月4日、南本牧はま道路の開通に先立ち、「南本牧はま道路 開通式・ウォーキングイベント」が行われました。
京浜港(横浜港・川崎港・東京港)の一部の南本牧ふ頭(みなみほんもくふとう)では、大型のコンテナ船に対応するため、コンテナターミナルの整備が行われています。本牧埠頭と南本牧埠頭で、横浜港のコンテナの約9割を取り扱っています。
増大する港湾関連の交通量に応じるため、南本牧ふ頭へのアクセスが強化されています。神奈川県横浜市中区の南本牧ふ頭と首都高速道路および本牧ふ頭を結ぶ延長約6.2kmの南本牧ふ頭連絡臨港道路のうち、2期に分けたⅠ期区間の延長約2.5kmが南本牧はま道路となります。
南本牧はま道路と首都高速道路湾岸線とを接続する南本牧ふ頭出入口も、2017年3月4日に開通しました。これにより南本牧ふ頭と首都高速道路がスムーズにつながります。
南本牧はま道路の南本牧側で、開通式典が行われます。
9時45分、開通式典が始まりました。開式・主催者挨拶(国土交通副大臣・横浜市長)・来賓紹介・テープカット・くす玉開き・閉会と続きます。
田中国土交通副大臣は「南本牧の新しいコンテナターミナルを整備し、物流に情報通信技術を活用して生産性を向上させる」と述べました。
林横浜市長は「南本牧の連絡道路は今後の発展に寄与する」と述べました。
南本牧はま道路へ移動します。
テープカット・くす玉開きが行われます。
10時20分、横浜市消防音楽隊の演奏により、通り初めが行われました。開通式は終了となります。
南本牧はま道路は、片側1車線となっています。
自動車専用道路のため、自転車や歩行者は通行できません。
同日、13時からと14時からの2回に分けてウォーキングイベントが行われました。各回、先着の100名が、本牧方面から南本牧方面へ向けて南本牧はま道路の約2.5kmを歩きます。
2016年の11月5日および11月12日に行われた「南本牧ふ頭連絡臨港道路(南本牧はま道路) 現地見学会」では、完成前の道路を南本牧方面から本牧方面へと歩きました。今回は逆に向かいます。
道路が二層になります。本牧ふ頭へ向かう北行きが上部、南本牧ふ頭へ向かう南行きは下部となっています。ウォーキングは上部の北行きを歩きますが、下部の南行きを進ませてもらいました。
首都高速道路湾岸線の、南本牧ふ頭出口からの合流箇所です。上部には南本牧ふ頭入口があり、料金所が設置されています。
南本牧ふ頭出口には、進入禁止の標識があります。
道路の管轄を区分けする表示があります。首都高速道路は高速道路交通警察隊、南本牧はま道路は山手警察署となっています。
非常口が用意されています。
上部にも非常口があります。地震や火災など非常の際には、階段を降りて避難します。
道路の横に設置された非常口から、地上へと避難することができます。
上部と下部の非常口は、途中で合流しています。
道路は大きくカーブしています。
ほぼ直線の道路を進みます。
地上に道路や鉄道が通っている箇所には、落下物を防ぐための柵が設置されています。
海に近いため風が強く、横風注意の警戒標識が設置されています。
非常口があります。
非常階段照明スイッチがあり、夜間にはスイッチを押してから避難します。
上部の北行きと下部の南行きの合流箇所の先は道路が一層になり、ゆるいカーブとなっています。
南本牧ふ頭の一部を見ることができます。
下りの傾斜の先で南本牧はま道路は終わりとなり、その先は片側2車線となっています。
道路の銘板が掲示されています。
ウォーキングはここまでとなります。
ここにて「南本牧はま道路 開通式・ウォーキングイベント」は終了となります。
南本牧はま道路の開通により、
・南本牧ふ頭・本牧ふ頭ならびに大黒ふ頭の各ふ頭間の円滑な連絡
・南本牧ふ頭と背後の高速道路ネットワークとの接続
・南本牧ふ頭へのアクセスの耐震化・多重化
が図られます。