北関東道 太田強戸PA 橋梁架設(Aランプ橋)

北関東道(北関東自動車道)

太田強戸PAは、北関東道(E50北関東自動車道)に建設されている休憩施設です。
2017年9月26日の夜間、北関東道の一区間を通行止めにしてランプ橋の架設が行われました。

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東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)は群馬県内の北関東道に、片側集約式の太田強戸PA(おおたごうどパーキングエリア)と太田強戸スマートIC(おおたごうどスマートインターチェンジ)の建設を進めています。

北関東道と太田強戸PAを接続するランプ橋架設のため、北関東道の太田藪塚IC(おおたやぶづかインターチェンジ)─太田桐生IC(おおたきりゅうインターチェンジ)間では9月19日と9月26日の2夜、21時から翌朝6時まで通行止めとなりました。
交通量が少ない平日の夜間に通行止めを行い、集中的かつ効率的に作業が行われます。工期は2016年8月26日から2018年3月18日までです。

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9月19日は、北関東道(西行き)宇都宮方面から太田強戸PAへ入るためのBランプ橋が架設され、報道関係者に公開されました。
9月26日は、太田強戸PAから北関東道(西行き)高崎方面へ出るためのAランプ橋が架設され、一般市民に公開されました。

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橋梁の概要は以下の通りです。
Bランプ橋
鋼3径間連続非合成箱橋桁(9月19日に架設済)
橋長:108.3m 支間長:28.3m+50.5m+27.8m
Aランプ橋(9月26日に架設)
鋼3径間連続非合成箱橋桁
橋長:104.8m 支間長:28.3m+48.0m+26.5m

橋梁の架設は、多軸式特殊台車による一括架設で実施されました。別の場所で組み立てた橋桁を台車で架設地点まで運搬し、ジャッキで持ち上げて架設する工法です。

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この日、一括架設される橋桁は、約半年前から北関東道の本線脇で構築されました。台車で本線に進入させて移動し、旋回した後に再び移動して、橋脚に設置します。

太田PAの建設地が一般に開放されています。

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20時を過ぎた頃から人が集まりはじめ、橋桁の移動が始まる21時30分には高台が人で埋め尽くされました。

全体を把握したい人は高台から、迫力を求めたい人は一般道から、それぞれ好きな位置から見ることができます。

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ジャッキを乗せた2台の台車で、橋桁が運ばれます。橋桁は約200tあります。

22時30分を過ぎると台車は旋回をほぼ終え、設置する橋脚の近くへと移動します。橋脚の高さは約8mです。

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橋桁の移動は、よく見ていると何とかわかる程度の速度です。

23時過ぎ、橋桁は設置する橋脚の上部に到着しました。

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約1時間かけ、ジャッキを下げて橋梁は橋脚に降ろされました。大まかな位置の調整はGPS(全地球測位システム)も使用しますが、最後は職人の目によるミリ単位の作業になるとのことです。

午前1時過ぎに台車は撤去され、北関東道をまたぐ橋梁の一部が完成しました。後日、太田強戸PAと橋脚をまたぐ橋梁の設置が行われます。

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「北関東道 太田強戸PA 橋梁架設(Aランプ橋)」はここまでとなります。

太田強戸PAには商業施設、ガソリンスタンド、スマートインターチェンジが設置されます。駐車場は東行きと西行きそれぞれ小型車62台、大型車44台、障害者用2台が駐車可能になる予定です。
2018年6月28日、名称が「太田PA(仮称)」から「太田強戸PA」に、「太田スマートIC(仮称)」から「太田強戸スマートIC」にそれぞれ正式決定しました。

発注者:東日本高速道路株式会社 関東支社
受注者:日本車輌製造株式会社
工事費:約8億5千万円

公式:NEXCO 東日本