新東名(厚木南IC─伊勢原JCT) 開通式

新東名(新東名高速道路)

新東名(E1A新東名高速道路)は海老名南JCT─豊田東JCT間、延長約253kmを結ぶ高速道路です。
2019年3月17日、新東名の一部となる厚木南IC─伊勢原JCTの開通に先立ち、伊勢原JCT地先で「新東名(厚木南IC─伊勢原JCT) 開通式」が行われました。

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新東名の厚木南IC(あつぎみなみインターチェンジ)─伊勢原JCT(いせはらジャンクション)間の延長約4kmが、2019年3月17日15時に開通しました。

伊勢原JCTでは、東名高速と新東名が接続します。ただし、新東名(下り線)静岡・御殿場方面から東名高速(上り線)東京方面、東名高速(下り線)静岡・御殿場方面から新東名(上り線)東京方面のルートは利用できません。

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これまでに海老名南JCT─厚木南IC間(約2km)、御殿場JCT─豊田東JCT間(約200km)が開通しています。海老名南JCT─厚木南ICは2018年1月28日に開通、同日に「新東名(海老名南JCT─厚木南IC) 開通式典」が執り行われました。海老名南JCTでは圏央道(首都圏中央連絡自動車道)と新東名が接続します。

航空写真の右上から左下に走る白く見える道路は新東名、縦に伸びる黒く見える道路は東名高速です。交わる箇所が伊勢原JCT、新東名の奥が厚木南IC方面になります。

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今回開通する厚木南IC─伊勢原JCTは暫定4車線(完成時6車線)の供用となり、約14,000台/日の交通量が予測されています。事業費は約1600億円です。

開通式典の開催場所は伊勢原JCT地先(神奈川県伊勢原市東富岡地先)となる新東名の本線予定地です。

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開通式は開通式典、鋏入れ・くす玉開披、通り初め(パレード)で構成されます。開通式典として、開式、主催者挨拶、来賓祝辞、来賓紹介、祝電披露、工事報告、万歳三唱、閉式と進みます。

10時より開通式が始まりました。約350名が参加します。主催は中日本高速道路東京支社です。
主催者挨拶として、中日本高速道路会社の茶村俊一取締役会長は以下のように述べました。「厚木南IC─伊勢原JCTの開通によって沿線各地の産業や経済、文化がますます発展することを期待する。残りの区間となる伊勢原JCT─伊勢原大山IC間は2019年度の開通を目指している。全線開通に向けて全力で事業を進める」

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来賓祝辞として神奈川県黒岩祐治知事は「本日の晴天は強力な晴れ男である自分の神通力が通じたのかもしれない。開通がオリンピックの開催に間に合ったということは非常に嬉しい。交通渋滞が減ることに寄与すると思うとワクワクする」と話しました。

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万歳三唱により、開通式典は閉式となりました。

新東名本線上、海老名JCTから5.2km地点へ移動します。11時15分過ぎ、中学校吹奏楽による演奏ともに鋏入れ式が始まりました。

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関係者と地元小学生6名により、鋏入れとくす玉開披が同時に進みます。マスコットキャラクターは左から、みちまるくん(NEXCO中日本)、あゆコロちゃん(厚木市)、クルリン(伊勢原市)が参列しました。

11時37分、同じく新東名本線上で通り初め(パレード)が始まりました。背景の美しい山容は丹沢大山国定公園に位置する標高1252mの大山です。

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白バイ、パトカー、ポンプ消防車、救急車、化学消防車、日産リーフ、トラックなど、黄色パトカー、神奈川県知事、議員の車両と続きます。


動画(約9分21秒)です。

通り初めの車列が通った直後、開通直前区間の新東名(上り線)が、移動する車内から報道機関に公開されました。

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先は厚木南IC方面です。今回の開通区間は、すべて橋梁でできています。

新東名(下り線)には、先に伊勢原JCTがあることを示す案内板があります。

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現在は東名高速へ接続に限られています。建設中の伊勢原JCTより先の新東名は、伊勢原JCT─伊勢原大山IC間の約2kmが2019年度に開通予定、伊勢原大山IC─御殿場JCT間の約45kmが2020年度に開通予定です。

新東名(上り線)を進みます。電光掲示板には「祝 開通 新東名」が表示されています。

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厚木南ICまで約2kmの地点です。案内標識の「2」の文字は、背面の支えが透けて見えます。朝日や西日の逆光対策として、細かい穴が開いているためです。

交通量の多い国道246号や小田原厚木道路、小田急線などの上部を通ります。

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厚木南ICまで約500mの地点です。

厚木市のカントリーサインを確認できます。今回の開通区間4kmのうち厚木市0.7km、残りは伊勢原市です。

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厚木南IC出口の分岐箇所です。本線を進むと「新東名あつぎウォーク2017 新東名(海老名南JCT〜厚木南IC) 開通イベント」が催された区間になり、海老名南JCTで圏央道に接続します。

厚木南IC出口の料金所です。「新東名(厚木南IC─伊勢原JCT) 開通式」はここまでとなります。

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新東名の一部となる厚木南IC─伊勢原JCTの開通により、以下のような効果が期待されます。
・東名高速と新東名によるダブルネットワークの形成および渋滞緩和
・神奈川県西部地域における物流の効率化

公式:NEXCO 中日本