圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、首都圏中心部から半径約40km〜60kmの位置に環状として計画されている、延長約300kmの高速道路です。
2007年6月17日、圏央道の一部となる八王子JCT〜あきる野ICの開通に先立ち、八王子西ICで「圏央道(八王子JCT〜あきる野IC) 未来の火フェスティバル」が行われました。
東京都を通る圏央道の、八王子JCT(はちおうじジャンクション)~八王子西IC(はちおうじにしインターチェンジ)~あきる野IC(あきるのインターチェンジ)の延長9.6kmが、2007年6月23日15時に開通します。
圏央道の東京区間がすべて開通して、中央自動車道と関越自動車道が圏央道で接続します。
未来の火フェスティバルの会場となる八王子西ICの入口付近に、イベントの全体図が掲示されています。イベントは10時から15時までとなります。
会場案内が配布されています。
街道市と呼ばれる出店では、地元特産物などが販売されます。
八王子西ICの料金所を通ります。
10時より、八王子西ICの式典会場でオープニングセレモニーが行われました。
開通式典として、開式・主催者挨拶・来賓祝辞・来賓紹介・祝電披露・主催者お礼の挨拶・万歳三唱と続きます。
圏央道ウォーキングとして、圏央道の一部が開放されます。多くの人がウォーキングのスタートを待っています。
未来の火リレーが行われています。
圏央道の開通から受け継がれている未来の火が、あきる野ICから八王子西ICまで子どもたちによって運ばれました。
聖火台に未来の火が灯されました。
挟入れとして、挟入れ・くす玉開披と続きます。
通り初めが行われ、閉会となります。
10時40分頃、圏央道ウォーキングがスタートしました。圏央道の内回り、八王子西ICから天合峰トンネルまで約2kmを歩くことができます。
11時30分頃、会場の入口付近で、夕やけ小やけモニュメント除幕式が行われました。
「夕やけ小やけ」の作者・中村雨紅の功績を記念したモニュメントが並んでいます。
圏央道の本線へ移動して、ウォーキングコースに設置されている展示を見ます。
クラシックカー・スーパーカー展示です。約10台の珍しい車が並びます。
日本機械工業の消防車両です。
道を守る国交省のくるまたちです。
■散水車
路面清掃車・排水管清掃車・トンネル清掃車などの清掃機械と組み合わせて、散水作業を行う車両です。
■路面清掃車
道路に落ちているゴミなどを、ブラシで集めてホッパにかきこみ掃除する車両です。
■対策本部車
河川や道路などでの災害発生または発生の恐れがある場合、現地での指揮や情報収集を行う現地対策本部となる車両です。
サレジオ高専によるソーラーカープロジェクトです。ソーラーカーのデモ走行が3回行われます。
八王子警察署により展示されている白バイです。
圏央道の内回りを、車の流れとは逆に進みます。
テントでは、圏央道に関するパネルが展示されています。
高速道路を守るNEXCOのくるまたち(車両展示)です。
■道路巡回車
高速道路の安全を守るために定期巡回する車両です。
■衛星車
災害現場の様子を伝えるため車両です。
■災害対策支援車
災害現場で指揮や情報収集を行う現地対策本部となる車両です。
■標識車
先にある情報を巨大なLED標識で伝える車両です。出っ張りがあり、追突されても被害が少なくなる工夫がされています。
■高所作業車
高所で作業を行うための車両です。
NEXCO中日本の、ETCマスコット「つけてケロ」です。
天合峰トンネルへ入ります。
NEXCO東日本事業PRコーナーです。
NEXCO東日本が製作したE-NEXCO passキャンペーンカー、高速人CAR(正式名:高速人CARD/Maziora AE-86)です。カローラレビンAE-86にマジョーラという特殊ペイントを施し、15の企業の協力を得て製作されたレーシングカー仕様の車となっています。
オーナーのYASO氏が、ラジコンの高速人CARを披露しています。
■道路巡回車
高速道路の安全を守るために定期巡回する車両です。
ロボット誘導員の安全太郎です。交通規制の先頭で旗を振ります。
■除雪車
除雪するための車両です。複数台で斜めになって走行し、先頭の除雪車がかいた雪を斜め後ろの除雪車が受け止め道路の端へ雪をよせる、ということも行います。
あきる野ICで使用されていた標識です。
高さ2.7m、長さ4.7mで、面積は畳で約8畳分、文字の高さは50cmあります。
車の流れとは逆にトンネルを進みます。
NEXCO中日本事業PRコーナーです。「速弁」が売られています。
これからますます便利になる圏央道情報のコーナーがあります。
ウォーキングの折り返し地点となり、うちわなどの記念品が手渡されました。
避難口があります。事故や火災の際、反対側の車線へ避難します。
内回りと外回りのトンネルをつなぐ避難口の通路です。反対側の外回りのトンネルへ移動します。
圏央道の外回りです。先は、あきる野IC・鶴ヶ島JCT方面です。
圏央道トンネルシアターがあり、「片山右京氏 圏央道を語る」「八王子城跡トンネルの水環境保全」が演じられます。
圏央道の内回りへ戻り、設備を見ながら八王子西ICへ帰ります。
トンネルには非常電話が設置されています。
天合峰トンネルの銘板には、宝生寺トンネルと記されています。圏央道の整備の途中で、名称が宝生寺トンネルから天合峰トンネルに変わりました。
内回りと外回りをつなぐ箇所に、外へつながる道路があります。緊急車両が通るために使用されます。
圏央道の外回りです。先は、あきる野IC・鶴ヶ島JCT方面です。関越自動車道と接続します。
圏央道の内回りです。
距離標が設置されています。異常事態発生時や維持管理を行う際、存在位置を正確に把握するために、100m毎に設置されています。「43」は圏央道の起点である茅ヶ崎JCTから43kmの地点であることを示しています。
先は、八王子JCT方面です。中央自動車道と接続します。
ここにて「圏央道(八王子JCT〜あきる野IC) 未来の火フェスティバル」は終了となります。この日は、約3万2千人がウォーキングを楽しみました。
今回の開通により、広域ネットワークの形成、災害時の道路ネットワークの強化、観光の支援、医療圏域の拡大など、さまざまな効果が見込まれています。