交通公園は、公園の中にある交通関連の施設や交通遊具を利用して、交通ルールを学ぶことができる公園。
日本全国の各所にある交通公園のひとつ、東京都練馬区にある大泉交通公園へ行ってみました。
「大泉交通公園(おおいずみこうつうこうえん)」には道路・交差点・信号機・道路標識などがあり、貸し出される自転車やゴーカートを使って交通に関するルールを知ることをできます。
西武池袋線の保谷駅で下車、北口より徒歩10分のところに練馬区立大泉交通公園はあります。
公園は造園会社が運営管理を行っていて、入口からウェルカムムードが満点です。開園は午前9時〜午後5時と時間が決められています。
公園に一歩踏み入れると、子どものスケールに合った、ミニチュアの世界が広がります。
子どもは自転車やゴーカートを無料で借りて、公園の中につくられた道路を走ることができます。自転車は16〜24インチの60台が用意されていて中学生以下が利用可能、ゴーカートはペダル式の10台が用意されていて小学生以下が利用可能。マイ自転車やマイゴーカートなど、外から持ち込んだ乗りものを利用することはできません。
公園の地図を見ると、道路に沿って様々な標識が設置されていることがわかります。自転車とゴーカートはそれぞれ、走ることのできるエリアが決められています。
ゴーカートで走ることのできるエリアは広くないものの、標識や踏切が設置されています。
自転車で走ることのできるエリアをぐるりとめぐってみることにします。
一方通行の道路での正面衝突を避ける上で重要な赤色の規制標識「車両進入禁止」は、標識界というものがあるならば、間違いなくナンバーワンの知名度を誇るはずです。
道路がYの形に分かれることを示す黄色の警戒標識「Y形道路交差点あり」の先には、規制標識「一時停止」「指定方向外進行禁止」など、規制が続きます。
信号が設置された交差点は4カ所あり、インストラクターによる目視の厳しい交通安全の管理が行われています。しばらく見ていると、「信号みて信号!」「スピード落として!」「大丈夫だ、問題ない」という、結構なペースでのインストラクターの怒号がを聞くことができます。
自転車でも車でも、人様を傷つけてしまったら怒られるだけでは済まないので、厳しいのは当然の話です。
大泉交通公園では毎週日曜日の午前10時より、「交通安全教室」が開かれています。
交通ルールをひとつでもいいので覚えることが目的です。多くの子どもが懸命に講義を聞いています。
引き続き、定員10名の「ドライビング・テスト」に参加することができます。ゼッケンをつけて、正しい交通のルールを実地で学びます。
ドライビング・テストを終了すると、顔写真入りの免許証をもらうことができます。5回、ドライビング・テストを終えるとゴールドのカードになります。
交通のルールを楽しみながら学ぶことができる交通公園。ふとした用事のついでや、道路ファンとしての癒しの場として立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
【開園時間】午前9時〜午後5時
【乗りもの利用時間】午前9時30分〜午後4時30分(火曜日・木曜日は午後1時〜)
【休園日】年末年始(12/29〜1/3)
【所在地】東京都練馬区南大泉6-16-1
【行き方】西武池袋線 保谷駅 北口より徒歩10分
【駐車場】なし
【公式サイト】練馬区立 大泉交通公園
(2010年12月19日現在)