圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、首都圏中心部から半径約40km〜60kmの位置に環状として計画されている、延長約300kmの高速道路です。
圏央道の一部となる、つくば中央IC〜つくばJCTが開通することを記念して、「圏央道(つくば中央IC〜つくばJCT) 開通記念イベント」が2010年4月17日に、つくば中央ICで開催されました。
茨城県における圏央道の、つくば中央IC(つくばちゅうおうインターチェンジ)〜つくばJCT(つくばジャンクション)の延長4.3kmが、2010年4月24日15時に開通します。
東北自動車道と常磐自動車道を結ぶ区間の一部となります。
圏央道は現在、常磐自動車道のつくばJCTから、千葉区間方面へは稲敷IC(いなしきインターチェンジ)までが開通済となっています。埼玉区間方面へは今回のつくば中央ICまでが初めての開通となります。先となる東北自動車道までは、2012年度の以降の開通に向けて整備が進められています。
イベントの会場までは、無料シャトルバスが、つくば市役所新庁舎とつくば市役所谷田部庁舎から用意されています。
つくば中央ICの入口の料金所を通り、会場へと移動します。
料金所には発券機などの機器が設置されています。
つくば中央ICの、つくばJCT方面から出口へと向かう連絡路は、歩くことができません。
分岐となり、つくば中央ICから、東京・いわき方面となる常磐自動車道のつくばJCTへと向かう連絡路も、歩くことができません。
数年後に供用される予定の、東北自動車道へと向かう連絡路を進みます。
つくばJCT方面には、メインのイベントである高速道路を約6km歩くことができる開通記念ウォーキングのゲートを見ることができます。
多くの模擬店が並んでいます。
「未来の乗り物体験車・マイクロモビリティ試乗体験コーナー」があります。産総研(産業技術総合研究所)が開発している乗り物です。体を前へ傾けることで前方へ、体を後へ傾けることで後方へ、右手の親指で左右を、それぞれ操作して移動することができます。
開通記念ウォーキングのスタートが見えてきました。
開通記念ウォーキング「つくばふれあいロードフェスタ2010」のスタート地点です。6kmと3kmのコースがあり、好きな距離を歩くことができます。スタート受付の締切は、6kmのコースが12時20分、3kmのコースが13時10分となっています。
つくば中央ICから、東京・いわき方面となる常磐自動車道のつくばJCTへと、外回りを歩きます。
道路は片側1車線の対面通行となります。ガードレールの外側には、片側2車線になる将来に備え、場所が確保されています。
各所には「ディスカバーつくば中央インターチェンジなるほどクイズラリー・クイズポイント」が用意されています。
クイズポイント1 圏央道が完成した時の総延長は何kmでしょうか?
1・約150km 2・約300km 3・約10,000km
→答えは「2」
直線の道路が続きます。
クイズポイント2 圏央道からも見えるつくば市にある山は?
1・筑波山 2・高尾山 3・富士山
→答えは「1」
投雪禁止区間の標識です。四角形の始点(禁止)から、十字形の終点(解除)まで、除雪した雪をここから下に投げ捨ててはいけません、という標識です。下には通路や民家があり、除雪車はこの標識に従って除雪作業をします。
全線開通した際、新湘南バイパスの茅ヶ崎JCT(ちがさきジャンクション)から155kmの地点となります。
クイズポイント3 つくば中央インターチェンジの開通は何月何日?
1・4月17日 2・4月24日 3・5月5日
→答えは「2」:午後3時から開通です。
非常駐車帯と非常電話が設置されています。
つくばJCTまで4kmの地点となります。
この日は朝まで冷たい雨が降り、日中から気温が上がったため、畑から水蒸気が発生していました。
一般道をまたぐ橋となります。
クイズポイント4 茨城県には、つくば市の他にひらがなの市がいくるあるでしょうか?
1・2つ 2・3つ 3・4つ
→答えは「2」:つくば市・ひたちなか市・かすみがうら市
3kmコース折り返し地点です。片道1.5kmを歩いたことになります。
先へ進みます。工事の都合で舗装されていない箇所です。
つくばJCTの案内板が見えてきました。
つくばJCTまで2kmの地点となります。
電光掲示による最高速度の規制標識です。70と表示されています。
横風注意の警告標識です。
片側2車線にするための場所をここでも見ることができます。
橋脚だけが続きます。
交通量に応じて車線が拡張されることになります。
防音壁の設置が場所によることがわかります。
6kmコース折り返し地点です。片道3kmを歩いたことになります。
これより先へは進むことができません。
先には、すでに供用されている常磐自動車道と首都圏中央連絡自動車道の接続箇所となる、つくばJCTがあります。
折り返し、内回りをつくば中央ICへと向かいます。
避難のための階段が設置されています。
非常電話は簡単に使用できる設計になっています。
つくば中央ICまで2kmの地点となります。
場所によっては、比較的長い階段になっています。
つくば中央ICまで1kmの地点となります。
終点である、つくば中央ICまで600mの地点となります。
遠方から、電動立ち乗り二輪車・セグウェイに乗った人がデモンストレーションとして走行してきました。
つくば中央IC、終点です。番号は、十の桁が起点方向から数えたジャンクションの通し、一の桁はジャンクションから数えたインターチェンジの通しとなります。
案内板は、逆光でも可読性が落ちないように、日の光が抜けるための細かい穴が文字の部分に施されています。
つくば中央ICが見えてきました。
つくば中央ICの、出口への連絡路へは進むことができません。
出口を進むと料金所へと続きます。
ゴールでは、完歩証を受け取ります。
つくば中央ICの中央には貯水池が設置されています。
出口の料金所となります。
料金精算機における普通車料金表です。
「セグウェイ試乗体験コーナー」です。乗車にはレクチャーを受ける必要があります。1回あたり5名、6回の開催となり、抽選が行われました。
つくば中央ICは、主要地方道取手つくば線(サイエンス大通り)と接続しています。ここにて「圏央道(つくば中央IC〜つくばJCT) 開通記念イベント」は終了となります。
今回の開通により、つくば市役所の新庁舎から稲敷市役所までの所要時間が約10分短縮されるなど県南地域の横軸方向のアクセス性が向上し、茨城県西地域からの高速道路へのアクセス性も向上します。
都心に用事のない、通過するだけの車が約6割もある現状を打破するための圏央道。CO2の削減など、最終的に自然環境を守るという観点からも、順調な整備が期待されています。