圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は、首都圏中心部から半径約40km〜60kmの位置に環状として計画されている、延長約300kmの高速道路です。
2015年10月24日、圏央道の一部となる桶川北本IC~白岡菖蒲ICの開通に先立ち、桶川加納ICで「圏央道(桶川加納IC〜菖蒲PA) ウォークフェスタ2015」が行われました。
埼玉県を通る圏央道の、桶川北本IC(おけがわきたもとインターチェンジ)~桶川加納IC(おけがわかのうインターチェンジ)~白岡菖蒲IC(しらおかしょうぶインターチェンジ)の延長10.8kmが、2015年10月31日15時に開通します。桶川加納IC〜白岡菖蒲ICには菖蒲PA(しょうぶパーキングエリア)が設置されます。
埼玉県の圏央道がすべて開通して、東名高速道路・中央自動車道・関越自動車道・東北自動車道が圏央道で接続します。
今回の開通では、イベントが2つ行なわれます。
本日、10月24日の「圏央道ウォークフェスタ2015」は桶川市・久喜市・白岡市が共同で開催、開通記念ウォーキングは事前に応募して当選した人が参加できます。桶川加納IC会場と菖蒲PA会場の2カ所からスタートして、片道約2.8kmをウォーキング、スタート地点へ戻ります。
翌日、10月25日の「圏央道ウォークフェスタ2015 in 北本」は北本市が開催、開通記念ウォーキングは事前に応募して当選した北本市在住および在勤・在学の人が参加できます。桶川加納ICから桶川北本IC方面に、片道約2kmをウォーキングします。
ウォーキングのイベントが始まる前に、許可を得て、車の流れにそって桶川加納ICを見てみます。
埼玉県道12号川越栗橋線の下り線から、圏央道の桶川加納ICへ向かいます。
自動車専用道路に歩行者や自転車が誤って進入しないよう、ポールによるブロックが設置されています。
県道と圏央道の合流・分岐のランプ、桶川加納ICの入口です。
料金所が設置されています。
隣の桶川北本ICの料金所では、2015年の10月20日から11月19日まで、ETCレーンの制御バーが開放されたままとなる実験が行なわれています。制御バーがないことで、ストレスなく走行できます。
料金所を通過すると、圏央道への分流箇所になります。右は外回り、東北自動車道に接続する久喜白岡JCT方面です。左は内回り、関越自動車道に接続する鶴ヶ島JCT方面です。
桶川加納IC会場の、ウォーキングのスタート地点となります。
久喜白岡JCT方面へ続く、Cランプ橋を進みます。
圏央道の本線、鶴ヶ島JCT方面です。先には桶川北本ICがあります。
圏央道の本線、久喜白岡JCT方面です。先には菖蒲PA・白岡菖蒲ICがあります。
圏央道の本線との合流箇所です。圏央道の外回りを進みます。
側壁は透光板で、日照権を損なわない遮音板となっています。電灯にアクセスするため、一部に小窓がついています。
桶川加納IC会場からの、ウォーキングの500m地点です。折り返し地点となる菖蒲PAまで約2.3kmあります。
菖蒲PAまで2km、東北自動車道の羽生SA(下り)まで26km、東北自動車道の蓮田SA(上り)まで15kmの地点です。
先には菖蒲PA・白岡菖蒲ICがあり、東北自動車道に接続します。将来は常磐自動車道とも接続します。
折り返して、圏央道の内回りを進みます。桶川加納ICの出口です。
本線を進むと、左手に桶川加納ICが見えます。
圏央道をまたぐ、加納天神通り歩道橋が架かっています。
路上には、この翌日に開催される圏央道ウォークフェスタ2015 in 北本のテントが準備されています。
桶川加納ICとの合流箇所です。下りの傾斜が続きます。
延長350mの、国道17号トンネルです。国道17号の下部を通ります。
先には桶川北本ICがあり、関越自動車道・中央自動車道・東名高速道路に接続します。2011年の「圏央道 川田谷高架橋上部工事現場見学会」は、この先で行なわれました。
再び折り返し、圏央道の外回りを進みます。桶川加納ICの出口手前です。「61」とは、圏央道における桶川加納ICを示すIC番号です。
「96 外」との表示があります。圏央道がすべて開通した際の、茅ヶ崎JCTから96kmの地点、外回りとの意味です。
桶川加納ICの出口です。
この先の菖蒲PA方面は、ウォーキングのコースとなっています。出口へ進みます。
料金所が設置されています。
料金所を通過すると、県道への分流箇所になります。右は桶川・上尾方面、左は鴻巣・久喜方面です。
桶川加納IC会場ではステージアトラクションや圏央道交流物産展が行なわれます。
9時を過ぎ、桶川加納IC会場で開会挨拶が行われました。桶川加納IC周辺の発展と活性を期待する挨拶が続きます。
マスコットキャラクターも参加しています。右から、久喜市の「しょうぶパン鬼ー(しょうぶぱんきー)」・桶川市の「オケちゃん」・白岡市の「なしべえ」です。
予定よりも5分ほど早く、9時55分頃、ウォーキングがスタートしました。
ウォーキングは10時から15時までとなっています。あらかじめ、10時より20分間隔で10回、参加者の希望により時間が決められています。
桶川加納ICからランプ橋を通って、本線へウォーキングの参加者が進みます。
広域情報板が設置されています。おおむね200km先までの広域的な情報が表示されます。
桶川加納IC会場からの、ウォーキングの1km地点です。折り返し地点となる菖蒲PAまで約1.8kmあります。
白岡菖蒲ICまで5km、久喜白岡JCTまで8kmの地点です。
約1km間隔に非常電話が設置されています。事故が発生した際、受話器を取ると、交通管制室につながり通話ができます。
付近には田園が広がり、元荒川が流れます。
上越新幹線が通る付近は、通常の側壁で覆われています。この日は上部から線路に物が投げ込まれないよう、ガードされていました。
上越新幹線の高架をまたぐため、圏央道が高い位置に設置されています。
桶川市から久喜市へと入ります。
菖蒲PAへの入口が見えてきました。
菖蒲PAへの分流箇所です。
先には白岡菖蒲ICがあり、東北自動車道に接続します。
菖蒲PAへのランプを進みます。菖蒲PA会場でも、ステージアトラクションや圏央道交流物産展が行なわれています。
本線の高架は、蝶型のパネルを使用した橋になっています。バタフライウェブ橋と呼ばれ、工程の短縮と橋の軽量化を実現しています。
菖蒲PAです。圏央道の開通に合わせて商業施設が2015年10月31日にオープンします。一般道からの利用も可能です。
上下線集約型となっていて、内回りと外回りのどちらも同じ施設を利用します。
圏央道で初めてとなる給油所(ガスステーション)が併設されます。
オープンしていないため、商業施設は利用できません。トイレは利用でき、交通情報が表示されていました。
菖蒲PA会場からのウォーキングの参加者も多くの列をつくります。参加者には参加記念証が手渡されます。
11時15分を過ぎ、菖蒲PA会場でも開会挨拶が行われました。
菖蒲PAを出口へ進みます。給油所と圏央道の本線への分流箇所があります。
給油所へ進むと、再度、同じ分流箇所へ戻ることになります。
圏央道の本線を、スタートした桶川加納IC会場へと戻ります。
ウォーキングは片側車線に制限されていたため、多くの人が来ていることを感じます。
ここにて「圏央道(桶川加納IC〜菖蒲PA) ウォークフェスタ2015」は終了となります。この日は、約1万5千人がウォーキングを楽しみました。
1週間後の10月31日には、「圏央道(桶川北本IC~白岡菖蒲IC) 開通式」が行われました。
今回の開通により、広域ネットワークの形成、災害時の道路ネットワークの強化、観光の支援、医療圏域の拡大など、さまざまな効果が見込まれています。
長らく桶川周辺の圏央道を追い続けてこられた「圏央道ブログ:桶川加納インターチェンジ建設をメインとした周辺工事状況のまとめ」さんに、敬意を表します。