新東名(E1A 新東名高速道路)は、海老名南ジャンクション(JCT)から豊田東JCTまでを結ぶ延長約253kmの高速道路です。2017年12月24日、海老名南JCT─厚木南インターチェンジ(IC)の開通に先立ち、「新東名あつぎウォーク2017 新東名(海老名南JCT─厚木南IC)開通イベント」が厚木南ICで開催されました。
新東名の同区間(延長約2km)は、2018年1月28日15時に開通します。これは神奈川県内で初めての新東名開通区間です。工事費は約1200億円で、用地取得の長期化や地盤対策工事により、当初計画より約1年遅れての開通となりました。厚木南IC─御殿場JCT間が完成すると、新東名は全線開通となります。
開通区間の周辺地図 出所:NEXCO中日本
新東名あつぎウォークは、厚木市と新東名厚木南インターチェンジ開通記念事業実行委員会が主催。新たな玄関口の誕生を市民とともに祝い、「元気なあつぎ」を広く発信することを目的として実施されました。厚木南ICから海老名南JCTまで、往復約3kmの区間を歩くイベントです。
イベントの会場図 出所:厚木市
参加には事前申し込みが必要で、中学生以下は無料、市内在住者は500円、市外在住者は1000円です。10時から14時まで1時間ごとに約2000人ずつが順次スタートし、終了する16時までに累計約1万人が開通前の新東名を歩きました。厚木南IC料金所の電光掲示板には、「新東名あつぎウォーク2017 2017年12月24日」と表示されています。

料金所を抜けると分岐箇所があり、左が海老名南JCT(圏央道方面)、右が御殿場JCT方面です。

クリスマスイブということもあり、会場にはクリスマスツリーが飾られていました。

厚木南ICから新東名上り線の合流箇所を進み、海老名南JCT方面へ向かいます。

「新東名 1」と表示されたキロポストは、起点となる海老名南JCTから1km地点であることを示します。2016年11月11日の見学会では、工事中だった同地点周辺の状況を見ることができました。

1km先にある海老名南JCTの案内標識が設置されています。

相模川を渡る橋長622mの新相模川橋を通過します。

橋の下を流れる相模川を確認できます。照明は低い位置に設置されており、夜間の視認性向上が図られています。

海老名南JCT分岐まで300mの地点には、急カーブを知らせる案内板が設置されています。ここで厚木市から海老名市に入ります。

海老名南JCTのAランプ橋を通ります。

下方には、2015年2月22日の「圏央道(寒川北IC~海老名JCT)市民ウォーキングイベント」で歩くことができた圏央道が見えます。

圏央道との交差箇所には、新東名の起点となる0キロポストが掲示されています。新東名の正式名称は「第二東海自動車道横浜名古屋線」です。

海老名南JCT分岐まで150mの地点です。

分岐部では、左が圏央道・茅ヶ崎方面、右が八王子方面です。

折り返し地点では管理用車両通路を通ります。

海老名南JCTのBランプ第二橋を進みます。圏央道の茅ヶ崎・八王子方面からの合流区間です。

新東名の下り線に入り、海老名南JCTから厚木南ICへ戻ります。再び相模川を渡ります。

厚木南ICの出口まで約1kmの案内標識です。

海老名市から厚木市に入ります。晴天の日には富士山を望むことができます。

厚木南ICの出口に到着します。現在は終点となる区間です。

料金所に戻りました。

対距離料金精算タイプの精算機が車高に応じて2基設置されており、現金・クレジットカード・ETCカードで支払い可能です。

厚木南ICは国道129号と接続しており、ウォーキングできるのはここまでの区間です。

ウォーキング開始前には、厚木南IC周辺会場でオープニングセレモニーが行われました。9時15分から東名中学校吹奏楽部によるウェルカム演奏、9時30分から菊池美明実行委員長の開会宣言、厚木市の小林常良市長による挨拶、来賓祝辞が続きます。小林市長は「多くの人の思いで実現した新東名をしっかり歩いて、生涯の思い出にしてほしい」と述べました。キャラクターは左からクルリン(伊勢原市)、あゆコロちゃん(厚木市)、えび~にゃ(海老名市)、みちまるくん(NEXCO中日本)です。

10時、小林市長の合図でウォーキングがスタートしました。

地元2団体による神輿と囃子の披露があり、会場を盛り上げました。

物産・魅力発信コーナーやセグウェイ体験コーナーなど、来場者向けの催しも並びます。

「はたらくくるま」展示コーナーでは、高速道路で活躍する車両に乗車体験できます。

SNS向けには、多数のフォトフレームや吹き出しが用意されていました。

海老名南JCTを望むと、計画のない新東名の東京方面延伸を彷彿とさせる橋脚が並んでいます。

海老名南JCT周辺エリアの会場には、友好都市の秋田県横手市直送かまくら体験コーナーや飲食コーナーがあります。

多くの人が開通イベントを楽しみました。

新東名の一部となる海老名南JCT─厚木南ICの開通により以下のような効果が期待されます。
・物流の効率化による生産性の向上や地域開発
・海老名JCTなどの混雑緩和における移動時間の短縮




