首都高速道路10号晴海線は、千葉方面や横浜方面と都心・豊洲地区とのアクセスをよくするための首都高速道路。
晴海線の豊洲出入口〜東雲JCTが開通することを記念して、「首都高スカイウォーク in 晴海」が2009年1月25日に豊洲出入口で開催されました
首都高速道路10号晴海線の、豊洲出入口(とよすでいりぐち)〜東雲JCT(しののめジャンクション)の延長1.5kmが、2009年2月11日に開通します。
首都高速道路10号晴海線は首都高速湾岸線と接続することで、千葉方面からは都心環状線が混雑する箱崎JCTや江戸橋JCTを通らず都心部へアクセスが可能に、横浜方面からは都心環状線が混雑する浜崎橋JCTを通らず都心部へアクセスが可能になります。
全線が高架構造、設計速度は60km/h、車線数は往復2車線となっています。2001年12月に着工、約280億円をかけて完成しました。
豊洲出入口から東雲JCTの手前の区間を歩くことができます。
会場は一方通行となっていて、豊洲出口から首都高速道路10号晴海線の上り線に入り、東雲JCT手前の避難通路を通って反対車線へ移動、首都高速道路10号晴海線の下り線を豊洲入口へ向かって歩きます。
車が走る方向に合わせて、開通する一部を見てみることにします。
豊洲入口では、スタンプラリーを終えた人々がオリジナルグッズを手にしていました。
会場入口の受付ではスタンプラリーで使うためのカードが手渡されます。
会場の10ヵ所に設置されたスタンプ台には、赤色・青色・緑色のいずれかのスタンプが用意されています。3カ所をまわり、3色集めることで会場出口にて晴海線オリジナルグッズをもらうことができます。
首都高速道路10号晴海線の下り線の、豊洲入口のゲートです。開通前ということで、間違えて車が進入しないよう標識は隠されています。
首都高速湾岸線の下り線を、東雲JCTへと進みます。上り坂が続きます。
豊洲料金所に着きました。
ETC監視カメラやETC車両検知器、車両重量の取り締まり装置など、様々な設備を見ることができます。
料金所を過ぎると、再び片側1車線となります。
首都高速道路10号晴海線が通る有明地区はこれから開発が進むため、空き地が目立ちます。
道路に起伏があるため、東雲JCTを見渡すことができます。
晴天の日曜日ということもあり、多くの人々がスカイウォークを楽しんでいます。
非常電話が設置されています。
照明は、環境と周辺景観との調和を考慮した、高速道路では初めてとなる白色LEDが採用されています。従来の橙色の照明と比較して、消費電力が3割削減され、寿命も長く連絡路交換に伴う工事回数が削減されるとのことです。
走行中の可読性を高くするため、路面の文字はかなりの長体となっています。
舗装は、環境と安全性を考慮した、高機能舗装が採用されています。従来の舗装と比較して大きくなっている隙間より、空気が逃げて騒音が生じにくくなります。また、隙間により雨天時の水はけもよくなり、路面や区画線も見えやすくなるとのことです。
首都高速湾岸線へ入るための分岐が近づいてきました。
左側へ行くと東関東車道・浦安方面、右側へ進むと羽田空港・横浜方面となります。
東雲JCTでは「2009年2月11日15時開通」の垂れ幕が下がり、多くの人が記念撮影をしていました。
先へ進むと、分岐となります。
首都高速湾岸線の浦安方面へとつながります。
首都高速湾岸線の横浜方面へとつながります。
道路の下に備えられた避難通路を通り、下り線から上り線へと移動します。中央には螺旋階段があり、非常の際には地上へと避難することができます。
避難通路から豊洲方面を見渡すと、道路が一直線に延びていることがわかります。
上り線では、11時より公開結婚式となる「晴海ヴァージンロード・ウェディング」が行われていました。
浦安方面から新郎が、横浜方面から新婦が、それぞれ到着して東雲JCTで合流します。多くの人々が祝福する結婚式となったようです。
首都高速湾岸線の上り線を、豊洲出口へと進みます。
高速道路の保守や点検で使用される様々な車両が展示されています。
展示されている車両の一部には、実際に乗車することもできました。
豊洲方面を望むと、走っているゆりかもめを見ることができます。
豊洲出口を目指します。
出口を示す新しい標識には、高速道路の終点を示す案内も設置されていました。
「晴海線 豊洲出入口 ビューポイント」として、晴海を一望できるポイントがわかりやすく案内されています。真下には東雲運河が流れ、左手が台場方面、右手は銀座・汐留方面となります。
約0.5km先にある有明北橋を走るゆりかもめと、約2.7km先にあるレインボーブリッジ、そして富士山を、まとめて観ることのできるポイントとなります。
道路には、非常口や非常電話までの距離がわかる案内がわかりやすく設置されています。
豊洲出口へと向かう、下り坂が続きます。
出口の直前には会場入口の受付があり、スタンプラリーで使うためのカードなどが手渡されています。
豊洲出入口の周辺は、2015年度に築地から移転する予定の豊洲新市場(仮称)や、2016年に開催される予定の東京五輪(構想)の選手村としての利用が想定されています。
晴海出口を出てそのまま晴海通りを直進すると、銀座へ出ることができます。
ここにて「首都高スカイウォーク in 晴海」は終了となります。開催された10時から16時までに約6,000人が訪れました。
今回の開通により、首都高速湾岸線の千葉方面や横浜方面と豊洲地区など都心部とのアクセスが格段に向上、交通の分散により渋滞が軽減します。豊洲出入口の先は、2015年度に晴海出入口が完成する予定となっています。