神田川・環状七号線地下調節池 神田川取水施設 見学会

神田川・環状七号線地下調節池は、環状七号線の地下34m〜43mに延長4.5km、内径12.5mのトンネルを掘り、大雨の際に川から水を流し込んで洪水を避ける施設。神田川と環状七号線とが交わる中野区方南町付近の「神田川・環状七号線地下調節池 神田川取水施設」の見学会が開催されました。
photo


神田川・環状七号線地下調節池 神田川取水施設では、台風などの大雨で一定以上の水位になった神田川の水を、環状七号線の地下のトンネルに流し込み、水位が下がった頃に再び神田川に戻す役割を持ちます。

大きな地図で見る
photo
監視操作盤のある部屋は、意外にも常時、無人です。
photo photo photo photo大雨が降り始めた時だけ2名が配備につき、目視による監視と操作とが行われます。
水槽の中には、川から水を流し込んだ際に地下調節池へ入ってしまった魚が飼われていました。
地下にある貯水池へと移動します。地下の深さを体感するために、14階の建物ほどある階段をひたすら降りること数分地上から約46m、そこには主排水ポンプ電動機室がありました。
photo photo photo photo巨大なポンプに目を奪われつつ、奥にある水圧から耐えるべくして備えられた頑丈な扉をくぐります。
中は照明などが設置されておらず、見学のために設置された照明や、職員の方が持つライトの明かりで全体を見渡すことになります。
河川から流れてくる水は、地下46mまで流入孔を「ドロップシャフト」と呼ばれる勢いを減らすため渦を巻く方法で落下、穴から減勢池へプールされた後、導水連絡管渠という小さめのトンネルを通って地下調節池へと流れ込みます。
地下調整池の暗闇の中にいた、川から迷い込んだカエルのたたずむ姿が印象的です。
photo photo photo photo一度、入れた水は神田川の水位が下がった頃、ポンプで吸い上げられて再び川へと戻されます。
台風の季節になると数度に渡って水害から町を守ってきた神田川・環状七号線地下貯水池ですが、計算された以上の大雨による集中豪雨で第1期事業のトンネルは瞬く間に満水、急きょ、工事中だった第2期事業のトンネルへも水を入れたものの、水害は免れませんでした。
第2期事業のトンネルにあった工事のための重機は水没、約1億数千万円分の被害がでたものの、それでも多くの家屋を守ることができた分と比較すると、被害額は少なく済んだそうです。
photo自然の驚異から人命を守るべく築かれている施設と、そこに働く人々の力は、我々が想像する以上に大きなものなのかもしれません。

参考:東京都建設局 – 河川  関連:ラジエイト – 環七調整池 善福寺川