東京湾アクアライン・海ほたる アクアライン探検隊 プレミアムコース

東京湾アクアラインは、東京湾を横断して神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ、全長15.1kmの自動車専用道路です。
普段、見ることのできない施設や設備を見学できる「アクアライン探検隊」が行われました。

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「東京湾アクアライン(とうきょうわんアクアライン)」は、川崎側の9.6kmがトンネル、木更津側の4.4kmが橋梁になっていて、トンネルと橋梁が連絡する部分に豪華客船をイメージした人工島「海ほたる」(木更津人工島)があります。
海ほたるは1階から3階までは駐車場、4階から5階までは店舗が備わったパーキングエリアです。
1997年(平成9年)12月18日に開通・開業しました。

東京湾アクアラインの10周年を記念して2007年(平成19年)11月23日に開催された「東京湾アクアライン・海ほたる 東京湾アクアライン探検隊」が、グレードアップして今年も実施されました。

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コースは、所要時間約1時間30分の「アクアライン探検隊コース」と、よりプレミアムな所要時間約2時間の「アクアライン探検隊・プレミアムコース」の2つ用意されました。
応募総数約4,400名、競争率は約28倍です。

「アクアライン探検隊・プレミアムコース」に当選した75名は、9時・10時・11時の3回、各25名ずつ出発します。
集合場所は海ほたるにある技術資料館「うみめがね」です。

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うみめがねでは、東京湾アクアラインについてわかりやすく学ぶことができます。

集合した参加者は、探検隊として簡単な説明を受けます。

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「指令書」が配られました。探検をしながらアクアラインに関する5つの謎を解くことになります。

まずは、うみめがねの横の施設を出て、下にある臨時駐車場から広がる巨大な空間へと移動します。
臨時駐車場から見ると、金網があり、扉には施錠がされて通常は入ることができません。将来、道路が拡張される際に、工事のために使われるとのことです。

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下り坂しばらく歩くと、巨大な構造物が見えてきました。さらに坂を下ります。

緊急避難通路へと続く扉をくぐります。通路はくねくねと曲がり、4つの扉をくぐることになります。

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管理用通路および緊急避難通路へとたどり着きました。

東京湾アクアラインは、シールドマシンで掘った円筒状のトンネルで、上半分が自動車専用道路、下半分の中央に管理用通路および緊急避難通路、下半分の左右は電話線や電力線などのライフラインがあります。

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緊急避難通路は、トンネルで発生した火災から避難するために確保されている通路で、消防車や救急車などの緊急車両も通行することができます。
気圧がわずかに高く設定されているため、道路での火災の煙が通路へは入りにくくなっています。

万一、事故が起きてしまった場合に備えて、様々な設備が用意されています。避難する時は300mごとに設置されている避難用のドアから、滑り台のような避難用スロープを使って緊急避難通路へと降りることになります。

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非常電話は150m間隔に設置されていて、受話器を取るだけで交通管制室と会話をすることが可能です。

地上の高さに上がるため、「階段室」をひたすら上ります。

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大きな部屋に出て、シールドトンネルについての解説を受けます。

東京湾アクアラインのトンネルの直径は13.9m、セグメントとよばれる壁の1個は長さ4m、厚さ65cm、重さ10トンあり、11個のセグメントで円筒状になります。
前面にカッターヘッドが取り付けられた、直径14mのシールドマシンという円筒状の機械で掘られました。カッターヘッドは超合金製で、1個が10kgから25kgある刃を1142個付けて構成され、約2分間に1回転します。

上下線2本のトンネルは、川崎浮島から2機、換気施設である風の塔から4機、海ほたるから2機、合計8機のシールドマシンで掘り進められました。
部屋の扉をくぐると、川崎側の1階フロアへと出ます。シールドマシンの正面、カッターフェイスの実寸大の建設記念碑が展示されています。

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実際に地中を掘ったカッターフェイスに付いている刃に触れてみると、摩耗を感じることができます。

東京湾アクアラインをパトロールするための装備を見ます。パトロールは2人1組で行われ、パトロールカーを使って東京湾アクアラインを1日に平均460km走行します。

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「道路に人が倒れている」との通報を受けて急行すると、なんとマネキンだったということもあったとのことです。

車庫には消防車が格納されています。

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トンネルの緊急避難通路を走行するため、車高が低くなっています。

今度は船に乗り、東京湾アクアラインを海上から見学します。

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「アクアライン探検隊コース」は、アクアライン点検船「はやぶさ」により、東京湾アクアブリッジ周遊クルーズとなります。
「アクアライン探検隊・プレミアムコース」は、海上保安庁第三管区海上保安本部の協力により、千葉海上保安部の巡視艇「あわなみ」にて海上から「風の塔」などの探検を行います。

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あわなみが防災岸壁に接岸しています。

乗船前に、救命胴衣の着け方を学びます。

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防災岸壁には、海ほたるを波による浸食から守るための消波ブロックがたくさん設置されていました。

出航です。操舵室では、乗組員の方々が指示のやりとりを行っています。

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甲板に出て船の速さに驚いている間にも、換気施設である「風の塔」(川崎人工島)へと近づいていきます。

出航から約15分、あわなみは風の塔へと接近。時計回りで一周します。

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風の塔は、川崎市浮島の沖合約5kmの場所につくられた直径約100m、深さ75mの人工島です。東京ドームがすっぽりと入ってしまう広さとなっています。

人工島の上には高さが75mと90mの、2つの塔が建てられています。トンネルの中の空気を排気したり、外から空気を送気したりするための施設です。

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水深27mを海底ケーブルが通っていると書かれています。海上には2箇所、三角形の構造物が設置され、船舶の衝突から守る役割を担っています。

海ほたるから見える風の塔の反対、川崎側に来ました。風の塔と川崎側は海が深いため、大きな船が頻繁に航行します。

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トンネルの空気は、排風機を通して小さい塔から排気されます。また、大きな塔から送風機を通してトンネルへ、新しい空気が送風されます。

遠くの船や飛行機からもわかるように、目立つ青色と白色の模様となっています。

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風の塔は、トンネルの空気を入れ換える役目のほかに、トンネルの火災や事故の際の避難場所としての役目、火災の時の消火水槽としての役目を持ち、非常に重要な施設となっています。

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風の塔を一周した後、海ほたるへと戻ります。

海ほたると、木更津へと延びる東京湾アクアブリッジ、東京湾アクアブリッジが見えてきました。

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海上のパーキングエリアである海ほたるは、長さ650m、幅100mあります。
真横から見ると、間違いなく豪華客船のように見えます。タイタニック号の約2.5倍もの大きさがあります。

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駐車場には乗用車を約400台、トラックを約90台停めることができます。

木更津へと延びるしなやかな東京湾アクアブリッジが近づいてきました。海とのハーモニーを重視、滑らかで連続性のある形状になっています。

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あわなみは、速度を落とすことなく東京湾アクアブリッジの下を通過します。長さ4,424m、海にかかる橋としては日本で一番長い橋梁となります。

一部、橋が盛り上がって高くなっている部分は、カーフェリーなど2,000トンクラスまでの船が行き来できるようになっています。

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海ほたると木更津側は海が浅いため、船はあまり航行しません。そのため、トンネルよりも安くつくることのできる橋になったとのことです。

あわなみはゆっくりと防災岸壁に着岸します。

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参加者はアンケートを記入し、プレゼントや乗船前に撮影した写真を受け取ります。

ここにて「アクアライン探検隊・プレミアムコース」は終了となります。

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東京湾をまわり約1時間30分かかっていた神奈川県と千葉県とが、約30分に縮まった東京湾アクアライン。今後も、安全で快適な交通を担うことを願うとともに、様々な楽しいイベントが開催されることでしょう。

公式:海ほたる~東京湾に浮かぶパーキングエリア