首都高速道路 メルマガ講座 横浜環状北線(きたせん) 新横浜立坑

横浜環状北線は、第三京浜道路の港北IC(こうほくインターチェンジ)と首都高速横羽線の生麦JCT(なまむぎジャンクション)を結ぶ、自動車専用道路。
首都高のメールマガジン読者を対象とした「メルマガ講座 横浜環状北線(きたせん)の建設現場」が行われました。

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横浜環状北線の新横浜立坑の建設現場へ集合、9時45分より開始となります。首都高のメールマガジンを読み抽選に応募して当選した人が参加しました。
はじめに、概要の説明を受けます。

首都高速道路の横浜環状北線は、横羽線の生麦JCT(なまむぎジャンクション)と第三京浜道路の横浜港北JCT(よこはまこうほくジャンクション)を結ぶ、約8.2kmの自動車専用道路です。
横浜市の交通ネットワークの骨格を形成する横浜環状道路の北側に位置することから「きたせん」とも呼ばれています。

2017年(平成29年)3月に「[K7]高速神奈川7号 横浜北線」という名称で開通します。
横浜北線の延長線上には、東名高速道路と接続する横浜環状北西線も予定されています。

ラジエイトでまとめた横浜北線についての他の記事は、以下をご覧ください。

ラジエイト カテゴリー: 首都高速道路 横浜北線

横浜環状北線のトンネルを掘るために、「シールドマシン」と呼ばれる巨大な円筒形の掘削機が使われます。延長約8.2kmのうち、約5.9kmがシールドマシンによるトンネル構造です。
シールドマシンを使うことにより、地上を掘り起こす必要がなくなります。家屋の移転は少なくなり、周辺環境を保全することができます。

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横浜環状北線 – 広報資料より引用/クリックすると拡大します

新横浜立坑から子安台換気所までの約5.5kmを、地下約30メートルの深さを2機のシールドマシンが同時に止まることなく掘削します。

新横浜立坑へ移動します。
国内でも数台しかない「500トンクレーン」により、シールドマシンのパーツを吊り上げて運ぶ作業が行われています。

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巨大なシールドマシンは、神戸の工場でつくられた後、分解して2日間かけて新横浜立坑まで運ばれ、立坑内で再び組み立て作業が行われます。

500トンクレーンの近くでは、立坑の開口部から立坑内を覗き込むことができます。

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組み立てが進む2機のシールドマシンは今秋、先に1機目の生麦行きトンネルが発進、その約1ヶ月後に2機目の港北行きトンネルが、それぞれ生麦JCT方向へ向かって発進します。

掘削で使われるシールドマシンは、最大級といわれる外径12.49メートル・長さ11.5メートル・重さ1,500トン。高さは3階建てのビルと同じくらい、重量はジャンボジェット機の約7.5倍ほどもあります。

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シールドマシンが掘削する反対側には開削トンネルがつくられ、掘削した土を地上へ運ぶための後続台車やベルトコンベアが用意されます。将来は、横浜環状北線の横浜新出入口となる箇所です。

開削トンネルの真上へと移動します。開削トンネルは、地上に穴をあけてつくるため、最後はトンネルの上に土をかけて埋め戻すことになります。

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入口には、作業をするクルーの状況がわかるようになっています。

階段で、地下約30メートルまで移動します。

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開削トンネルに到着しました。シールドマシンが掘削した土を、地上へ運ぶためのベルトコンベアがあります。

振り返って、ベルトコンベアの全体を見てみます。

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シールドマシンを支援する後続台車も備わっています。

着々と掘削準備の進むシールドマシンが、目の前に広がっています。

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シールドマシンは、土を掘削しながら、トンネルの壁となるセグメントを組み立てていきます。シールドマシンの内部では、約500個のカッタービットと呼ばれる歯で構成された「カッター」を回転させて土を掘り、吐き出された土は突き出ている「スクリューコンベア」で運ばれ、同時に「エレクター」によって1リング9個のセグメントが組み立てられてトンネルの壁をつくっていきます。

上部を見ると、先ほど覗き込んだ立坑の開口部を確認することができます。

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天井から下がっているいくつかの黄色のボールは、クルーが方向感覚を見失わないように備えられているものです。クレーン作業のルールとして「巻上げはゴーヘイ。巻下げはスラー」と記されていました。

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掘削は1ヶ月で約360メートル。シールドマシンは、建設現場の敷地内に設置された中央制御室にて遠隔で操作されます。現場は無人ではなく、エレクターを操作する人、後方から運んできた材料を前に送り出す人など、常時10数名のクルーが中に入っています。

地上に移動して、生麦JCT方面へ向かって、新横浜立坑の建設現場全体を見渡します。多くの部材や機材が整然と用意されています。機械は低騒音型が使用され、ゆっくりと動かすなどの配慮もなされています。

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右側には鶴見川、正面には都市計画道路である宮内新横浜線の新横浜大橋を見ることができます。

シールドマシンによって掘られた土はスクリューコンベアから排出され、ベルトコンベアによって1時間に450立方メートルの速さで地上まで運び出されます。地上に出た土は、そのままベルトコンベアで新横浜大橋に沿って鶴見川を渡り、対岸に用意された土砂の仮置場まで運び出された後、ダンプカーに積み替えられ、南本牧ふ頭の埋め立てに使われます。

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工事は、周辺の環境に対して充分な気配りがなされています。風で土が舞わないように敷かれているシートは通常の青色ではなく周囲の景観に合う茶色が使用され、ロードコーンは統一性を保つため青色だけを調達、建設現場を外から目視できるよう仮囲いにはところどころ透明板が使われています。

横浜新出入口と宮内新横浜線を接続するための、都市計画道路である長島大竹線の整備も進められています。

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11時30分頃、事務所へ戻ってきました。ここにて「首都高速道路 メルマガ講座 横浜環状北線(きたせん)の建設現場」は終了となります。

事務所の横の敷地では、横浜環状北線における新横浜換気所の整備も進められていました。

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横浜環状北線の開通により、新横浜と羽田空港との移動は10分短縮の約30分、新横浜と鶴見との移動は15分短縮の約15分となります。広域的な交通利便性が向上、新横浜都心・京浜臨海部などの活性化、生活環境の改善など、さまざまな効果が見込まれています。

公式:ほくせいせん・きたせん