首都高速道路 羽田線(上り)東品川付近のう回路現場公開

首都高速道路の1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)は、長年にわたる過酷な使用で多くの損傷が発生し、構造物の更新(造り替え)が進められています。
2017年(平成29年)9月6日、報道機関に「首都高速道路 羽田線(上り)東品川付近のう回路現場公開」が行われました。

photo

現場公開の会場は、鮫洲運転免許試験場付近の、1号羽田線に隣接している東品川桟橋・鮫洲埋立部の現場詰所となります。

photo

10時50分より、セミナールームで工事全体説明が行われました。東京西局プロジェクト本部本部長の山口修一氏による主催者代表挨拶、東京西局プロジェクト本部更新事業部長の伊原茂氏による工事概要説明と続きます。

photo

首都高速道路は、総延長が約319kmのうち、40年以上を経過した路線が全体の約4割(約111km)、30年以上を経過した路線が5割以上(約173km)に達し、道路の高齢化が進んでいます。また、過酷な使用状況や激しい腐食環境などから重大な損傷が多数発生し、長期的な安全性を確保する必要が出てきています。

そこで、「大規模更新事業」として以下5箇所の延長合計約8kmについて、大規模な構造物の更新(造り替え)が進められることとなりました。
・1号羽田線 東品川桟橋・鮫洲埋立部
・1号羽田線 高速大師橋
・3号渋谷線 池尻~三軒茶屋出入口付近
・都心環状線 竹橋・江戸橋JCT付近
・都心環状線 銀座・京橋出入口付近

1963年(昭和38年)の開通から50年以上が経過した1号羽田線の東品川桟橋・鮫洲埋立部は、コンクリート剥離や鉄筋の露出など損傷が目立ちます。

photo

延長約1.9kmを造り替える1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)が、最初に着工された大規模更新事業となります。東品川桟橋は延長約1.3km、鮫洲埋立部は延長約0.6kmです。

photo

photo

今回の更新事業では、長期的な耐久性や将来の維持管理性に配慮した構造として、1号羽田線を海水面や交差構造物(一般道)および並行する東京モノレールから一定の距離を確保した高架橋に造り替えます。

1日に約7万台が通行している1号羽田線の機能を止めることなく、更新の工事が行われます。
う回路を上り線の横に設置して、2016年2月から段階的に工事が進みます。工事にともない、大井JCT(湾岸線→羽田線)は通行止となっています。
ステップ1:上り線のう回路を設置(現在)
ステップ2:従来の上り線を造り替え
ステップ3:下り線を造り替え
ステップ4:う回路を撤去

photo

2017年(平成29年)9月14日午前1時より、上り線はう回路に切り替わります。
完成時期は、2026年度(平成38年度)が予定されています。車線は4車線で、幅員を17mから18.2mに拡幅されます。

工事の概要は以下のとおりです。
受注額:約798億円
発注者:首都高速道路
施工者:大林組・清水建設・三井住友建設・東亜建設工業・青木あすなろ建設・川田工業・東京鉄骨橋梁・MMB(エム・エムブリッジ)・宮地エンジニアリング 高速1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)更新異工種建設工事共同企業体

セミナールームに併設されているインフォメーションセンターで、1号羽田線の東品川桟橋・鮫洲埋立部について知ることができます。

photo

photo

詳細な模型が展示されています。

現場詰所の屋上から、1号羽田線の東品川桟橋・鮫洲埋立部を見渡します。

photo

南側となる羽田空港方面です。

北側となる都心環状線方面です。左から新設されたう回路、供用されている1号羽田線、東京モノレールの軌道となり、下部には京浜運河が流れます。

photo

photo

カーブするう回路を見ることができます。

う回路へ移動します。

photo

photo

移動する階段からう回路を見下ろします。

う回路を進むと、カーブが続きます。

photo

photo

「羽5.8」と表示されています。

非常電話、非常駐車帯、非常口までの距離が示されています。

photo

photo

表示にならい、200m先には非常電話が設置されています。

う回路の右側には、供用されている1号羽田線の上り線があります。

photo

より視認しやすくレイアウトされた新しい標識と、従来の標識を見比べることができます。

国道357号の八潮橋が架かり、その先には工事のため通行止となって途切れている大井JCTの一部が見えます。

photo

photo

2019年(平成31年)9月末に、大井JCTで湾岸線(東行き)と1号羽田線(上り)が再び接続される予定です。

都道421号線の大井北埠頭橋が架かり、その先には大井水管橋が見えます。東京モノレールの起動は、大井北埠頭橋を跨いでいます。

photo

photo

京浜運河を跨ぐ大井水管橋は、2連のアーチ橋でした。1号羽田線が大井水管橋の上部を通ることになるため、アーチ橋の1つを高さの低いトラス橋に造り替えました。

高低差のある直線を進むと、う回路は上り線と合流します。

photo

「首都高速道路 羽田線(上り)東品川付近のう回路現場公開」はここまでとなります。

約10年間の工事が続けられることにより、安心して利用できる首都高速道路が守られています。

公式:東品川桟橋・鮫洲埋立部更新