東京メトロの綾瀬車両基地は、千代田線・有楽町線・南北線・相互直通運転をする小田急電鉄・JR常磐線の車両の点検や修理を行う基地。地下鉄開通80周年として「地下鉄開通80周年記念 車両基地見学会&車両撮影会」が開催されました。
応募して選ばれた10,000名は、車両基地見学会&車両撮影会に参加することができます。
東京メトロ千代田線の北綾瀬駅から徒歩で約10分のところに、綾瀬車両基地はあります。入口の受付で記念入場券スクラッチやメトロタイムス号外などを頂いて、基地へと入りました。
順路に沿って進んで目に飛び込んできたのは、工場棟で行われている車体吊り上げ実演です。
約40トンある6000系電車がクローラークレーンで吊り上げられている実演は、1時間に約1回行われています。
綾瀬車両基地は、車両の定期検査をする「綾瀬検車区」と、車両の修理をする「綾瀬工場」の2つの施設で構成されています。面積は141,810平方mあるとのことです。
工場棟の各所では、車両機器展示や保守車両展示が行われています。
車輪やモーターが展示され、パンタグラフの上げ下げやドアの開閉を体験することもできます。
車両洗浄乗車体験や高所作業車乗車体験など、用意されている様々な体験は混雑回避のためどれも配布されている整理券が必要となります。
屋外では、メインのイベントともいうべき車両撮影会が行われています。
左側から、「10000系車両撮影会」で観た茶色いラインの有楽町線10000系、南北線9000系、千代田線06系、そして千代田線6000系と並びます。
車両撮影会場は、車両から離れて全体を撮影する時間と、車両に近づいて撮影する時間とに分けられていました。
地下鉄開通80周年記念ということで、80周年記念のステッカーを貼った千代田線6000系が触れることのできる場所に展示されていました。
今回の目玉というべき車両は、日比谷線3000系。1961年(昭和36年)から1971年(昭和46年)まで製造され、日比谷線では1994年まで運転されていた車両です。日比谷線から引退した後は長野電鉄で運転され、この日のために帰ってきました。
撮影会、展示や体験、グッズの販売、オリジナルペーパークラフトをもらうことができるスタンプラリーなど、鉄道ファンだけでなく家族連れも充分に楽しむことのイベントでした。
「地下鉄開通80周年記念 副都心線トンネルウォーク」「地下鉄開通80周年記念 新橋駅幻のホーム公開」と続いた地下鉄開通80周年記念のイベントも、これで最後となりました。
今後も様々なイベントで、地域の人々や鉄道のファンを楽しませてくれることを希望します。
公式:東京メトロ