東京都が八王子市で整備を進めてきた「国道20号 八王子南バイパス(八王子市館町〜八王子市南浅川町)」。
完成を祝う記念式典が、2010年7月31日に八王子南バイパスで行われました。
八王子南バイパス(はちおうじみなみバイパス)は、国道16号と圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の高尾山IC(たかおさんインターチェンジ)とを結ぶ、東京都八王子市の国道20号のバイパス道路です。
国道20号は「甲州街道」の通称で、江戸時代から重要な道路として利用されています。しかし近年では交通混雑が多く発生し、交通環境を改善するためのバイパス整備が望まれています。
相武国道事務所 – 事業紹介より引用/クリックすると拡大します
開通式典は10時より、八王子市館町にある館高架橋(たてこうかきょう)の上で行われました。
八王子南バイパスは、八王子市館町で町田街道と接続します。
会場がある下り線、南浅川町方面へ進みます。相模湖まで13km、大月44kmとなっています。
式典会場が見えてきました。
式典は、下り線の浅川トンネルの手前で行われます。
八王子市長による主催者挨拶、来賓からの祝辞と進みます。1997年度に事業化、2001年度に工事が着手されました。
東京都立翔陽高等学校吹奏楽部による演奏とともに、鋏入れおよび久寿玉開披が行われます。
反対側の上り線へと移動してみます。下り線と上り線の間には災害の際に使われる避難の階段が用意されています。
11時10分より、開通する箇所往復約4kmのウォークイベントが開催されます。参加をするためには、13時に終了するため、10時40分から11時10分までに集合する必要があります。
高尾警察署による防災に関するPR活動も行われます。
警視庁のシンボルマスコット「ピーポくん」の登場です。
ウォークイベントがいよいよ始まります。上り線を進み、浅川トンネルを抜けて、下り線を戻るルートです。
再び下り線へ移動します。実際の車の流れにそって、館町から南浅川町へと目指します。
浅川トンネルの下り線は1,839mです。
今回の開通部分延長2.6kmのうちのほとんどがトンネルになっています。
片側2車線の道路が続きます。車幅は約8.0mあります。
浅川トンネルの途中には2カ所、非常口が用意されています。
火災が発生した際には、非常口を約80m歩いて、反対側の車線へと避難します。
トンネルの出口が近づいてきました。
道路は2車線から1車線になります。
浅川トンネルの下り線の出口です。
工事が進む、圏央道の高尾山IC(名称確定以前の仮称:八王子南IC)による橋脚が並びます。
国道20号と接続します。右折すると高尾方面、左折すると相模湖・大月方面となります。
圏央道の高尾山ICの連絡路が交差します。
国道20号と接続する交差点が、ウォークイベントの折り返し地点となります。
折り返し地点で振り返ります。道路の構造により、長さ7.0m以上の大型車は、国道20号の高尾方面から左折をして八王子南バイパスへ進入することはできません。
折り返し、上り線を進みます。実際の車の流れにそって、南浅川町から館町へと目指します。短い時間にも関わらず、多くの人がウォーキングを楽しんでいます。
再び、浅川トンネルへと進みます。
直線に近いトンネルとなっています。
ウォークイベントのスタート地点へと戻ってきました。道路は2車線から1車線になります。
浅川トンネルの上り線の出口です。町田街道と接続します。右折すると町田方面、左折すると八王子市街となります。
トンネルが続くため、消火栓や非常電話が設置されています。
国道20号としての距離標(キロポスト標)が設置されています。
町田街道との交差点が見えてきました。館高架橋を渡り、今回の開通はここまでとなります。
館高架橋を下から見ると、町田街道と接続する連絡路部と、工事が進む本線部を確認することができます。
今回の開通により、混雑の激しい交差点の渋滞緩和が期待され、第三次救急医療施設までの緊急搬送時間が短縮されます。