大師橋は多摩川に架かる、東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線(産業道路)の橋梁です。橋の架け替えにより新しい大師橋が完成したことを祝い、2006年11月11日に大師橋 開通記念式典が催されました。
大師橋は多摩川の最下流に位置し、川崎と東京を結ぶ大動脈という役割を担っています。1997年までは現在の上り線がある箇所に、1939年に供用を開始した2車線(片側1車線)の旧大師橋が架かっていました。橋の老朽化が進んだことや交通量の増加による交通渋滞が顕著になってきたため、現在の大師橋に架け替えを行いました。
大師橋は2期に分けて整備しました。1期工事として下部工工事を1991年に着工、1997年に上り2車線、下り1車線として下り線の橋が架け替え完了し、古い橋を撤去。2期工事として2006年、上り線の橋が架け替えを終えました。
新しい大師橋の概要は以下の通りです。
橋長:550m
幅員:31.5m
車線:6車線(片側3車線)
仕様:上り線 2径間鋼斜張橋および2径間連続鋼箱桁
下り線 2径間鋼斜張橋および4径間連続鋼箱桁
工費:約370億円
開通式典は大師橋の橋上で行われます。
主催は川崎市です。
開通式典(挨拶、祝辞、来賓紹介、祝電披露)・くす玉割り・渡り初めが行われます。
11時、開通式典が始まりました。
開通式典で川崎市の阿部孝夫市長は「災害時などの緊急交通路としても活用でき、歩道やバルコニーも広くしたため、住民同士の交流も期待できる」と挨拶しました。
くす玉割りと渡り初めと進みます。
渡り初めの後は、橋上を自由に歩くことができます。
大師橋は、塔から斜めに張ったケーブルを橋桁に直接つなぎ支える構造の斜張橋です。主塔部分までの高さは約50mあります。
歩道やバルコニーを広く確保しています。
地元の神輿も開通を祝います。
通り初めの終点が見えてきました。
新しい大師橋は車線数の増加により産業道路の渋滞緩和に寄与するとともに、多摩川の両岸に対面する斜張橋の造形美が織り成す素晴らしい景観が、あらたな多摩川の名所となることが期待されます。