グリーンラインは、神奈川県横浜市の中山駅と日吉駅の約13.1kmを10駅で結ぶ、横浜市交通局が運営する地下鉄。
2008年3月に開通の予定となっています。起点近く、中山駅から川和町駅付近までの恩田川工区にて、「市営地下鉄(グリーンライン) 中山〜日吉間 恩田川シールド トンネルウォーク」が開催されました。
神奈川県の横浜には現在、「ブルーライン」と呼ばれる市営地下鉄の、高速鉄道1号および高速鉄道3号がひとつの路線として営業しています。高速鉄道2号は、計画の段階で廃止。工事中の高速鉄道4号は「グリーンライン」という愛称で営業されます。
開通すると、中山駅と日吉駅の約13.1kmが10駅、約21分で結ばれることになります。グリーンラインとブルーラインは、センター南駅とセンター北駅にて乗り換えが可能です。
恩田川工区は、中山駅から恩田川の下を通り川和町駅まで、シールド工法により構築された延長約835mの複線トンネル。約4年をかけたトンネル工事も2007年春には完了します。
中山駅のターミナルで行われた関係者による記念式典が終了、トンネルウォークが始まります。入場時間は10時30分から13時30分までとなっています。
出入口となる階段を下りていきます。
整備の進む、中山駅の構内が広がります。
エスカレーターが設置される箇所はスロープになっています。
各所に、コンコースの予定図が掲示されています。
設備の設置や内装はこれからとなります。
コンコースとホームを結ぶ階段を下りていきます。
ホームは地下4階となります。
トンネルへ空気を送るための開口があります。
階段を降りると、ホームが見えてきました。
基礎工事が完了した、まだ内装されていないホームとなります。
線路が敷設される予定の箇所を進みます。
振り返り、反対側を見てみます。
起点のため、行き止まりとなっています。
ホームを見上げながら、線路が敷設されていないトンネルを約1km、日吉駅方面へと歩きます。
天井にはところどころ開口があります。
右側の壁の向こうには、中山駅行き電車の線路が敷設されます。
横浜市営地下鉄のグッズが販売されています。四角形のトンネルと、円筒形のトンネルとの、接続部分となります。四角形のトンネルは、地上から穴をあけて四角いコンクリートのボックスを埋める「開削工法」で造られました。
円筒形のトンネルは、地上から縦方向に掘ったたて坑から、シールド機で横方向に掘り進める「シールド工法」で造られました。シールドトンネルを進みます。
現在地における、地上での位置が掲示されています。付近はR(円の半径)=50mとなるSカーブとなります。
グリーンラインや恩田川シールドトンネルに関する情報のコーナーが用意されています。
重機も間近で見ることができます。
開削トンネルとシールドトンネルとの接続箇所では、記念写真を撮るスポットが用意されています。
敷設される線路が準備されています。
開削トンネルを進みます。上り坂が続き、次第に地上の光が見えてきました。
地上へ出ます。左右の壁を越える階段で、外へと出ることができます。
これより先へは進むことができません。鶴見川の上流に位置する谷本川を渡る橋梁を見ることができます。
壁を越える階段の上から、日吉駅方面を望みます。先には川和駅が造られます。
壁を越える階段の上から、歩いてきた中山駅方面を望みます。トンネルの形状が四角形であることがわかります。
青砥町付近のトンネルウォーク出口では、ペットボトルの飲み物が配布されています。ここから中山駅まで、無料の送迎バスで戻るか、再びトンネルの中を歩くかを選ぶことができます。
地上から、トンネルと橋梁との接続箇所を見ます。中山駅方面となります。
日吉駅方面となります。先にある川和駅は、高架となる予定です。
再び、歩いてきた開削トンネルへと入り、中山駅へと歩きます。ここから先は、236mの「青砥町ずい道」と呼ばれる開削トンネルとなります。
右側の壁の向こうには、日吉駅方面行き電車の線路が敷設されます。
開削トンネルとシールドトンネルとの接続箇所が見えてきました。
シールドトンネルを進みます。トンネルの下には、敷かれるレールを彷彿とさせるようなロープが伸びています。
再び、開削トンネルを進みます。
見上げると、地上部分までの高さがわかります。
出口となる、中山駅へ近づきました。
中山駅のホームへと戻ってきました。
終点のため、行き止まりとなっています。
ホームの上へと戻ります。
地上へと進む階段を上ります。
複雑なコンクリートの建造物であることがわかります。
地上の高さへと戻りました。作業に携わる方々の入坑者一覧表があります。
仮設の出口より、地上へと出ます。ここにて「市営地下鉄(グリーンライン) 中山〜日吉間 恩田川シールド トンネルウォーク」は終了となります。
グリーンラインの開業により、JR横浜線の中山駅と東急東横線の日吉駅とを電車にて移動することができるようになり、横浜市の北部の鉄道の交通網が充実します。