伊勢原JCTは、東名高速(東名高速道路)と新東名(新東名高速道路)が接続するジャンクションです。
2014年12月6日の夜間、東名高速の一区間を通行止めにして、橋梁架設工事が行われました。
2014年12月6日23時から12月7日5時まで、東名高速と新東名が接続する、東京にもっとも近いジャンクションとなる伊勢原JCT(いせはらジャンクション)で、夜間橋梁架設工事が行われました。
新東名は2014年現在、御殿場JCT(ごてんばジャンクション)から浜松いなさJCT(はままついなさジャンクション)の区間が供用されています。新東名の起点となる海老名南JCT(えびなみなみジャンクション)から御殿場JCTまでの区間は、2020年度までに開通が予定されています。
東名高速の厚木IC(あつぎインターチェンジ)から秦野中井IC(はだのなかいインターチェンジ)は、23時から5時までの約6時間、通行止めとなります。
伊勢原JCT付近には、現場見学会会場が設置されています。暖を取るためのストーブや飲み物、工事の概要についてのパネルが用意されています。
今回の橋梁架設工事で使用されるクレーンの模型があります。
国内最大級となる1250トン吊りクローラクレーンを使って、橋梁の鋼桁が吊り上げられます。クレーンは、ミックが所有するCC8800です。
クローラクレーンは、大型トレーラー67台分の部品を約14日間かけて組み立てられました。総重量は約1700トンとなっています。
「首都高速道路 中央環状品川線 大井JCT鋼桁架設工事(夜間通行止め:湾岸線東行き)」も、1250トン吊りクローラクレーンが使われました。
東名高速(上り線)から新東名(上り線)へ向かう「Dランプ橋」が、東名高速の本線の上に架設されます。
パンフレット「伊勢原ジャンクション 夜間橋梁架設工事の概要」より引用/クリックすると拡大します
新東名の本線となる「南三間橋(上下線)」や、東名高速(下り線)から新東名(下り線)へ向かう「Aランプ橋」の架設は、2015年度に予定されています。
東名高速の下り線わきの、Dランプ橋の近くへ移動します。
Dランプ橋は橋長:93.2m、幅員:7m、架設重量:約295トンです。
0時頃、1250トン吊りクローラクレーンにより鋼桁が吊り上げられます。
1250トン吊りクローラクレーンは、移動させる距離が短ければ、1250トンのものを吊り上げられることができます。今回は移動する距離が長いため、約295トンの鋼桁の移動に1250トン吊りクローラクレーンが使われました。
約30分ほどかけて、Dランプ橋が回転します。
地面からクレーン先端までの高さは約60mあります。
約30分ほどかけて、クレーンが旋回します。Dランプ橋が、東名高速の上へと移動します。
位置の調整が行われます。
定点のタイムラプス動画です。
橋脚の上での作業が行われています。Dランプ橋が橋脚の上に降ろされていきます。
無事に架設が完了して、東名高速の通行止めが解除されました。伊勢原JCTでの工事はこの後も続きます。
新東名の厚木南IC(あつぎみなみインターチェンジ)から伊勢原北IC(いせはらきたインターチェンジ)の区間の開通に伴って、伊勢原JCTは2018年度に供用される予定です。