圏央道(首都圏中央連絡車道)は、首都圏中心部から半径約40km〜60kmの位置に計画された、延長約300kmの高規格幹線道路。
圏央道の一部となる海老名JCT〜海老名ICが開通することを記念して、「圏央道(海老名JCT〜海老名IC) 相模川リバーサイドウォーク in えびな」が2010年2月21日に海老名ICで開催されました。
神奈川県における圏央道の、海老名JCT(えびなジャンクション)〜海老名IC(えびなインターチェンジ)の延長1.9kmが、2010年2月27日15時に開通します。
神奈川県における、はじめての圏央道の開通となります。
メインのイベントとして、高速道路を往復約5.8km、歩くことができます。
会場となる海老名運動公園に入るためには、事前の申込が必要となります。
ウォーキングに参加できるのは、2009年12月15日からの事前申込みを済ませた約1万3千人となります。参加費は一人500円で、65歳以上及び高校生以下は無料となっています。
10時より開会式・三代目渡り初めが行われます。
10時30分より約4千人、11時より約5千人、11時30分より約4千人が、3つのグループに分かれて、圏央道へ向けて出発しました。
運動公園陸上競技場から海老名ICまで、圏央道の高架下を片道約1km歩きます。
圏央道の開通と同時に、東名高速道路の厚木ICから海老名JCTまでの、延長1.1kmの圏央道への専用連絡路も通行できるようになります。
NEXCO中日本より引用
海老名ICの料金所です。
歩くことができるのは、圏央道の海老名ICから海老名JCTの手前までの片道約1.6kmとなります。
開通を告知するための、上戸彩さんの写真がラッピングされたバスです。
ウォーキングの先頭は出陣太鼓の演奏となります。
料金所を通過して、圏央道の本線を目指します。
通行券自動発券機です。設備を間近で見ることができます。
ウォークに参加した人々が次々と料金所を通過します。
参加は約1万人の予定でしたが、希望者が多く、急きょ増やしたとのことです。
圏央道の海老名ICから、東名高速道路へ向かう道路を進みます。
見下ろすことのできる道路は、東名高速道路からの車線となります。
左側へ進むと、東京方面・名古屋方面へ向かうための東名高速道路と接続する海老名JCTとなります。
右側は、中央車道と接続する八王子JCT方面、関越車道と接続する鶴ヶ島JCT方面となる予定です。現在は工事が進み、2012年度に開通する予定です。
振り返り、工事が進む八王子JCT方面を望みます。
八王子JCT方面からの流れと、海老名ICからの流れはこの地点で合流して、東名高速道路へと向かいます。
圏央道の本線、内回りを歩きます。
海老名JCTへと向かいます。
後ろを振り返り、海老名IC方面を見ます。
ウォーキングに参加したグループの先頭が進みます。
海老名ICへと近づいてきました。道路は片側1車線となります。
東京方面・名古屋方面へ向かうための東名高速道路との接続まで800mの地点です。
事故などの緊急時に使用する非常電話が備わっています。
多くの人がウォークを楽しんでいます。
圏央道に平行して流れる相模川への支流に架かる社家北高架橋(しゃけきたこうかきょう)の橋名板です。
八王子JCT方面からの、海老名ICの分岐地点です。
左側へ進むと、東京方面・名古屋方面へ向かうための東名高速道路および小田原厚木道路へ接続します。小田原厚木道路へは東名高速道路を通らず、専用連絡路を利用することになります。
さらに進むと、左側が東京方面、右側は名古屋方面となります。
東名高速道路へ、これ以上は歩くことができません。
記念撮影の一番のポイントです。
海老名JCTの名板です。
右側へ進むと、第二東名車道の起点と接続する海老名南JCT方面、新湘南バイパスと接続する茅ヶ崎JCT方面となります。現在は工事が進み、2012年度に開通する予定です。
運動公園陸上競技場から海老名ICを通り海老名JCTの手前まで、約2.6kmを歩きました。折り返しとなり、今度は圏央道の本線、外回りを歩きます。
東名高速道路からの流れと、工事が進む圏央道の海老名南JCT方面からの流れはこの地点で合流して、八王子JCT方面へと向かいます。
新湘南バイパスと接続する茅ヶ崎JCTから10kmの地点となります。
海老名ICまで800mの地点です。番号は、十の桁が起点方向から数えたJCTの通し、一の桁はJCTから数えたICの通しとなります。「31」の表示は、3番目のJCTの、1番目のICということです。
終点となる海老名ICまで400mの地点です。
分岐の左側が出口となります。直進すると八王子JCT方面で、現在は工事が進んでいます。
進むことができない圏央道の本線はガードされています。
海老名ICの出口です。
ランプと呼ばれる接続するための道路は、アルファベットで区分がされています。圏央道の外回りから海老名ICへと接続する道路はDランプとなっています。
工事が進む圏央道の本線の下を通ります。
高架の橋脚が八王子JCT方面を目指して並んでいます。
はじめに歩いた海老名ICを見上げることができます。
海老名ICの出口を目指します。
再び、料金所へと戻ってきました。
有人の料金所を間近で見ることができます。係員の方が安全に移動できるように備えられた地下の通路もあります。
料金所を進むと、相模線を中新田跨線橋でまたぐ河原口中新田線と県道46号との交差点に出ることができます。
再び圏央道の高架下を歩いて運動公園陸上競技場へ戻り、相模川リバーサイドウォーク in えびなは終了となります。ゴールでは完歩証や菓子パンをもらうことができました。飲食コーナーや展示コーナーがたくさん設けられています。
市内6団体による、よさこい演舞が会場を盛り上げました。
NEXCO中日本の展示コーナーでは、高速道路で活躍する設備が展示されています。
高速道路での安全を守るパトロールの方々も駆けつけていました。
今回の開通により、相模川を渡るために渋滞を余儀なくされていた相模川の東側からの東名高速道路へのアクセスが可能となり、所要時間が大幅に短縮されます。また、東名高速道路の厚木ICにおける交通の分散により周辺道路の混雑が緩和され、環境の改善に寄与します。
都心に用事のない、通過するだけのクルマが約6割もある現状を打破するための圏央道。CO2の削減など、最終的に自然環境を守るという観点からも、順調に整備が進むことを願います。