首都高講座は、首都高速道路における工事の現場や施設、車両などを見学できるイベントです。2010年12月14日、27限目の「トンネル防災設備を学び、換気所&川崎線からの夜景を楽しもう」が開催されました。
今回の講座では、トンネル防災設備を学び、換気所&川崎線からの夜景を楽しみます。抽選に応募して当選した18歳以上の約20名が参加しました。
首都高速道路神奈川管理局へ集合、14時50分より開始となります。バスに30分ほど乗り、多摩川トンネル第一換気所へ移動しました。首都高速湾岸線・首都高速神奈川6号川崎線・東京湾アクアラインが連絡する川崎浮島JCTに隣接しています。
施設の入口には、帆船と飛行機、そして多摩川トンネル第一換気所をモチーフとしたタイル画が飾られています。
首都高講座 2限目:神奈川地区の交通管制室と保全点検で見ることができた施設管制室へと移動します。
首都高速道路湾岸線の多摩川トンネルを24時間態勢で監視して、事故による対応などを行います。
多摩川トンネルでは25mを1区画として、88区画にスプリンクラーが設置されています。
試験として、スプリンクラーが作動する直前の状況が披露されました。区画を示す赤色のラインが画面に表示されます。
エレベーターで7階にある展望室へ移動します。川崎浮島JCTを見ることができます。
展望室には資料や模型が展示されています。
施設は四角形の建物で、展望室からは川崎浮島JCTの全体を見渡すことができます。
1時間30分ほど、自由に写真撮影をする時間が設けられました。
正面に、首都高速湾岸線の横浜方面を望みます。
左方向は東京湾アクアライン、右方向は首都高速神奈川6号川崎線となります。
右側の奥にある湾岸浮島本線料金所は、首都高速湾岸線で横浜方面へ向かう際に通行します。周辺環境や地球環境に配慮し、地上部分にはソーラーパネルが設置されています。
首都高速神奈川6号川崎線の一部の橋脚は、大師をイメージした朱色に塗られています。
川崎浮島JCTにパーキングエリアを併設する計画があったものの、近くに大黒PAが存在するために工事は中止となり、道路は途中で途切れています。
東京電力が建設を進めている浮島・扇島太陽光発電所があり、その先には工場が建ち並びます。
首都高速神奈川6号川崎線の大師方面を望みます。
道路は2層になっています。
川崎浮島本線料金所があります。首都高速神奈川6号川崎線で大師方面へ向かう際に通行します。
先へ進むと、大師JCTに接続します。
NEXCO東日本の管理となる東京湾アクアラインの木更津方面を望みます。
海の上に浮かぶ円筒状の施設は、東京湾アクアライン・海ほたる アクアライン探検隊 プレミアムコースで見ることができた、東京湾アクアラインの換気施設である「風の塔」(川崎人工島)です。
ピラミッドのような形の建物は、東京湾アクアラインにおける浮島換気塔となります。浮島換気塔は以前、三角すいでした。
しかし、羽田空港に新しくD滑走路がつくられ、付近の建築物に対して新しい高さ制限ができたため、三角すいの頂上部分が削られました。
16時過ぎ、少しずつ陽が落ちていきます。展望室の、羽田空港を見ることができる場所へと移動します。
格納庫が並び、空の日フェスティバル2010 羽田空港 管制塔見学で見た、新管制塔を見ることができます。
羽田空港のD滑走路が広がります。
D滑走路は、半分が埋立地、残りの半分は鋼管杭を打ち立てた上に鋼構造物を載せた桟橋となっています。
17時過ぎ、道路にライトが照らされはじめました。
リクエストにより、10分ほど撮影の時間が延長されました。多摩川トンネル第一換気所での施設管制室の見学はここまでになります。
再びバスに乗車して、30分ほど移動します。
首都高速神奈川6号川崎線からの工場夜景を堪能するために、車内が消灯される演出がなされました。
首都高速1号羽田線と首都高速神奈川6号川崎線が連絡する大師ジャンクションにある大師換気所にて、屋上から夜景を見ます。
首都高速道路 高速神奈川6号川崎線(殿町〜大師ジャンクション)開通 一般開放デー 川崎みらいトンネルの会場になった大師ジャンクションに着きました。
円を描く大師ジャンクションの道路の中に、大師換気所が建っています。
首都高速1号羽田線方面および大師出入口へと続く道路です。
川崎浮島ジャンクション方面へと続く道路となります。
1時間ほど、自由に写真撮影をする時間が設けられました。施設の4階にある屋上からは大師ジャンクションの全体を見渡すことができます。
手前には大師ジャンクションの地下と地上とを結ぶ道路が円を描きます。遠くには大師橋 開通記念式典が行われた大師橋があります。
夜景やジャンクションが好きな人にはたまらない、今まで以上に写真撮影を意識した首都高講座になりました。