首都高講座は、首都高速道路における工事の現場や施設、車両などを見学できるイベントです。
2014年4月3日、48限目の「生麦ジャンクションの高架橋に昇って横浜環状北線を学ぼう!」が行われました。
「首都高講座 48限目:生麦ジャンクションの高架橋に昇って横浜環状北線を学ぼう!」では、横浜環状北線の生麦ジャンクションについて学びます。
首都高速道路の神奈川建設局生麦工事事務所へ集合、13時30分より開始となります。抽選に応募して当選した18歳以上の約20名が参加しました。
見学の参加者には、資料・ヘルメット・軍手・レシーバーが用意されています。
まずは、建設が進む生麦ジャンクションの高架橋の現場を窓から見ながら、工事における概要の説明を受けます。
首都高速道路の横浜環状北線は、横羽線の生麦JCT(なまむぎジャンクション)と第三京浜道路の横浜港北JCT(よこはまこうほくジャンクション)を結ぶ、約8.2kmの自動車専用道路です。
横浜市の交通ネットワークの骨格を形成する横浜環状道路の北側に位置することから「きたせん」とも呼ばれています。
2017年3月に「[K7]高速神奈川7号 横浜北線」という名称で開通します。
横浜北線の延長線上には、東名高速道路と接続する横浜環状北西線も予定されています。
『首都高講座 44限目:「首都高」がつなぐ「陸」』で見た、高架橋の主桁を送り出す現場も窓から眺めることができます。
縮尺1000分の1の完成予想模型で、横浜環状北線と生麦JCTの全体を把握します。
模型の左上と右下を結ぶ道路が横浜環状北線です。左上は港北IC方面、右下が生麦JCTとなります。
生麦JCTは、横浜環状北線と首都高速神奈川1号横羽線および首都高速神奈川5号大黒線が接続するジャンクションです。
横浜環状北線のほとんどはトンネルで、港北ICおよび生麦JCTの付近の連絡路のみ、高架部となります。
今回は、横浜環状北線が生麦JCTに接続する連絡路、「生麦B-2工区」の高架橋に昇ります。
資料の右上は港北IC方面、左下が生麦JCTです。やや中央に先行して建設が進んでいる高架橋の一部付近が、生麦B-2工区となります。
雨が強まる中、生麦B-2工区へと向かいます。
設置を待つ高架橋の部材が準備されています。
生麦JCTに近づくと、横浜環状北線における連絡路の横断を見ることができます。
この箇所では、道路が3層になっています。上層は横浜環状北線の生麦JCTから港北ICへ向かう連絡路、中層は横浜環状北線の港北ICから生麦JCTへ向かう連絡路、下層は岸谷生麦線です。
道路はカーブしています。
高架橋の下を進みます。完成すると、岸谷生麦線となる箇所です。
生麦B-2工区に着きました。橋桁がクレーンで設置されています。
連絡路の橋桁へ移動する、昇降階段が設置されています。
昇降階段を昇ります。
3層になっている中層、「本線 外回り B連絡路」に着きました。「10段/18段 ここまでの消費カロリー:14.31kcal」と表記されています。
鉄骨が組まれ、上層の橋桁がクレーンで設置されています。
本線 外回り B連絡路は、横浜環状北線の港北ICから生麦JCTへ向かう道路となります。
さらに昇降階段を昇ります。
3層になっている上層、「本線 内回り D連絡路」に着きました。「お疲れ様でした ここまでの消費カロリー:25.758kcal」と表記されています。
地上約34mの高さから、北側より生麦JCTを眺めます。
横方向に首都高速神奈川1号横羽線があり、左は東京方面、右は横浜方面となります。奥は、首都高速神奈川5号大黒線です。
横浜環状北線が生麦JCTに接続することで、第三京浜道路・首都高速神奈川1号横羽線・首都高速神奈川5号大黒線の全方向にアクセスできるようになります。これまで行き来できなかった首都高速神奈川1号横羽線の金港JCT方面と首都高速神奈川5号大黒線もアクセスが可能です。
生麦JCTとは反対側、横浜環状北線の第三京浜道路方面を眺めます。
橋桁がクレーンで吊り上げられています。
本線 内回り D連絡路は、横浜環状北線の生麦JCTから港北ICへ向かう道路となります。
高架橋の先端まで移動します。先は、横浜環状北線の第三京浜道路方面となります。
測量が行われています。
測量している方の視線です。
下には、本線 外回り B連絡路を見ることができます。
ここにて「首都高講座 48限目:生麦ジャンクションの高架橋に昇って横浜環状北線を学ぼう!」は終了となります。
横浜環状北線の開通により、新横浜と羽田空港との移動は10分短縮の約30分、新横浜と鶴見との移動は15分短縮の約15分となります。広域的な交通利便性が向上、新横浜都心・京浜臨海部などの活性化、生活環境の改善など、さまざまな効果が見込まれています。