中央環状新宿線は、3号渋谷線と接続する大橋JCT(おおはしジャンクション)・4号新宿線と接続する西新宿JCT(にししんじゅくジャンクション)・5号池袋線と接続する熊野町JCT(くまのちょうジャンクション)を、山手トンネル(やまてトンネル)で結ぶ、延長約11kmの首都高速道路。
2010年3月28日、西新宿ジャンクションから大橋ジャンクションまでの4.3kmが開通しました。
「山手トンネル」と呼ばれる中央環状線は、都心に集まってしまう交通を分散するためにつくられている首都高速道路。中央環状線・中央環状新宿線・工事が進む中央環状品川線で構成されています。
大橋ジャンクション概要:大橋ジャンクションでつながる|東京SMOOTHより引用
中央環状新宿線は、4号新宿線の西新宿ジャンクションと5号池袋線の熊野町ジャンクションとを結ぶ3.7kmが、2007年12月に開通。今回、3号渋谷線の大橋ジャンクションと4号新宿線の西新宿ジャンクションとを結ぶ4.3kmが、2010年(平成21年)3月28日16時に開通しました。
中央環状新宿線は延長約11kmのすべてがトンネル。山手通りに沿った地下約30mの、片側2車線のトンネルとなっています。
ラジエイトでまとめた中央環状新宿線についての他の記事は、以下をご覧ください。
2010年3月28日、開通初日に通行してみることにしました。
■内回り・西新宿ジャンクション→大橋ジャンクション
開通から約1時間30分たった17時30分頃。4号新宿線の上り線から、中央環状新宿線へと進入します。まだ、案内板の一部が隠されています。
東北道方面は赤色、東名方面は青色という色分けがなされています。
左側は東北道方面、右側は東名方面となります。
東北道方面の渋滞が分岐までのびています。
東名方面へと移動します。先には、3号渋谷線と接続する大橋ジャンクションがあります。
急な勾配を進み、山手トンネルへと進入します。
5号池袋線と接続する熊野町ジャンクション方面からの流れと合流します。かなりの渋滞となっています。
初台南(はつだいみなみ)入口からの合流箇所です。初台南入口は、3号渋谷線方面へ向かう、内回りだけの入口となります。
富ヶ谷出口の案内板です。
富ヶ谷(とみがや)出口への分流箇所です。富ヶ谷出口は、3号渋谷線方面へ向かう、内回りだけの出口となります。
渋滞の状況を示す案内板です。
大橋ジャンクションに入ります。
「大橋ジャンクション」は、中央環状新宿線と3号渋谷線、将来は中央環状新宿線と3号渋谷線と中央環状品川とが接続するポイントとなります。
「地上約35m」の3号渋谷線と、「地下約36m」の中央環状線の高低差約70mを結ぶ役割を持つことになります。
大橋ジャンクションには3号渋谷線方面へ向かう道路と中央環状線へ向かう道路が別々にあるため、2周するループ状の道路が2重になっています。地上3層・地下1層の、合計4層となります。
パンフレット「大橋ジャンクションのアクセス」より引用
これよりカーブが続きます。
中央環状新宿線の上を走る鉄道を示す案内板です。
3号渋谷線への分岐まで1.4kmの地点です。
トンネルは特殊な構造になっています。
上りの勾配が始まります。
東名方面は青色、都環(都心環状線)方面は赤色という色分けがなされています。
3号渋谷線への分岐まで900mの地点です。「中央環状新宿線(山手トンネル・大橋ジャンクション) 山手トンネルウォーク 新宿〜渋谷」で見かけた案内板です。
再び2車線となります。
急カーブと急勾配が続きます。
3号渋谷線への分岐まで700mの地点です。
3号渋谷線への分岐まで600mの地点です。
3号渋谷線への分岐まで500mの地点です。中央環状新宿線(山手トンネル・大橋ジャンクション) 山手トンネルウォーク 新宿〜渋谷において、イベントの出口となった地点です。
3号渋谷線への分岐まで400mの地点です。中央環状新宿線(山手トンネル・大橋ジャンクション) 山手トンネルウォーク 新宿〜渋谷において、イベントの入口となった地点です。
右側へ進むと渋谷・都心環状方面、左側へ進むと用賀・東名方面となります。
東名方面への渋滞が続きます。トンネルの中から外へ出る際、明るさの違いに目を慣らすため、ライトの色合いなどが考慮されています。
3号渋谷線への分流箇所です。
都心環状方面へ向かいます。
カーブと下りの勾配となります。
3号渋谷線との合流箇所です。
今回、開通した箇所はここまでとなります。
●外回り・大橋ジャンクション→西新宿ジャンクション
開通から約5時間たった21時頃。3号新宿線の下り線から、中央環状新宿線へと進入します。
4号新宿線と接続する西新宿ジャンクション・5号池袋線と接続する熊野町ジャンクション・東北道方面へと向かいます。
急カーブと下りの勾配が続きます。
3号渋谷線の上り線からの流れと合流して、2車線となります。
予想以上にスピードが出てしまうので、注意が必要です。
2車線から1車線になります。
西新宿ジャンクションへ向かう外回りだけの入口となる富ヶ谷(とみがや)入口からの合流箇所を過ぎると、続く分岐への案内板があります。
西新宿ジャンクションへ向かう外回りだけの出口となる初台南(はつだいみなみ)出口からの合流箇所を過ぎると、西新宿ジャンクションとなる4号新宿線への分岐があります。
右側へ進むと4号新宿線への合流箇所となります。中央自動車道方面のみとなり、都心方面へは行くことができません。
西新宿ジャンクションの下となります。
4号新宿線の上り線からの流れと合流します。
今回、開通した箇所はここまでとなります。この先は5号池袋線と接続する熊野町ジャンクション方面となります。
山手トンネルの中はFMラジオを快適に聴くことがでるため、地震などの災害の際にも充分な情報を得ることが可能です。
今回の開通により、東名高速道路と東北自動車道とのアクセスが約18分短縮、東名高速道路と常磐自動車道とのアクセスが約15分短縮するなど、所要時間の信頼性が改善されます。また、安全性は向上し、物流・旅客・緊急輸送などの機能確保がなされます。
平成25年度完成予定の品川線開通など、今後も快適な道路環境が整っていくことを心より期待しています。