江戸川区の新中川を渡るための瑞穂大橋は、老朽化が進んでいるため、新しい橋の整備が進められています。
完成にともなう交通切換えに先立ち、「瑞穂大橋 完成記念式典」が2011年1月29日に瑞穂大橋で行われました。
瑞穂大橋(みずほおおはし)は、江戸川区を流れる新中川の最下流に架けられている、特例都道新荒川葛西堤防線の橋梁。1962年(昭和37年)に架けられ、新中川により分断された両岸の地区を結ぶ架け橋として利用されてきましたが、老朽化が進み、防災の問題も抱えていることから、新しい橋が整備されました。
2011年2月13日の正午に、新しい瑞穂大橋へと交通切替が行われます。
まずは、約49年間使われてきた、従来の瑞穂大橋を歩きます。新しい橋が開通した後に撤去されることになっています。
やや上流には、ほぼ同時期の1962年(昭和37年)に竣工された今井水門が設置されています。
新しい瑞穂大橋を、西側から東側へと歩きます。従来の橋と比べて、歩道の幅は1.5mから3mへ、車道の幅は6mから7mへと広げられ、スムーズな通行ができるようになります。
橋のたもと4カ所の親柱にはそれぞれ、地元の中学生4名により揮毫された橋名と、地域にちなんだイラストが掘られています。
東側の上流:隣接する今井児童交通公園をモチーフにした「ゴーカートで遊ぶ女の子」
東側の下流:橋名の「瑞穂」をモチーフにした「稲穂」
西側の上流:江戸川区の特産品である「金魚」
西側の下流:都内でも自然が残る旧江戸川流域をモチーフにした「釣り人」
橋の先には、横断歩道と信号機が設置されることになっています。
完成記念式典での渡り初めに備えて、終了の地点には紅白幕が準備されています。
新しい瑞穂大橋を、東側から西側へと歩きます。
橋桁の中央経間は、長さ約66m・重さ約440トン。兵庫県の工場でつくられ、台船により搬入、一日で一括架設する「リフトアップバージ工法」が採用されました。
許可の得て、高台から瑞穂大橋を望みます。右側から流れる旧江戸川と、新中川の合流箇所にあたります。
橋長は163.3m、幅員は14.8m〜15.3mとなっています。
11時、隣接する江戸川区立瑞江中学校の体育館にて、完成記念式典が始まりました。
東京都第五建設事務所長による主催者挨拶、工事報告、来賓祝辞、来賓紹介、夫婦三代花束贈呈、橋名揮毫車へ感謝状贈呈と進みます。
11時40分、式典会場からセレモニー会場へと移動、瑞穂大橋にて、セレモニーが行われました。
瑞江中学校吹奏楽部による演奏とともにテープカット、くす玉開きが行われます。
最後に、渡り初めが行われました。
「瑞穂大橋 完成記念式典」はここまでとなります。この日は13時まで、瑞穂大橋が開放されました。
新しい瑞穂大橋は、「災害に強い橋」「車両の大型化に対応」「安全に渡れる橋」を目的に完成しました。
今回の開通により、交通の円滑化と歩行者の安全性が向上するとともに、地域のランドマークとしての役割が期待されています。
公式:東京都建設局