首都高講座 47限目:品川線の建設状況を学ぼう!

 中央環状線

首都高講座は、首都高速道路における工事の現場や施設、車両などを見学できるイベントです。
2013年12月3日、47限目の「品川線の建設状況を学ぼう!」が行われました。

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「首都高講座 47限目:品川線の建設状況を学ぼう!」では、中央環状品川線の建設について学びます。

大井JCT付近にある中央環状品川線の大井現場事務所へ集合、14時より開始となります。抽選に応募して当選した20名が参加しました。

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資料・ヘルメット・軍手・防塵マスク・レシーバーが用意されています。工事における概要の説明を受けます。

中央環状品川線は、すでに供用されている中央環状新宿線と高速湾岸線とを結ぶ、中央環状線の南側部分にあたる首都高速道路。現在、3号渋谷線と中央環状新宿線は大橋JCTで結ばれていて、ここに中央環状品川線を接続することで中央環状線が完成します。

中央環状品川線の延長は約9.4kmで、うち約8.4kmは山手通りもしくは目黒川の地下を通るトンネル、約0.6kmは高架、約0.4kmは擁壁となります。
大井JCT(おおいジャンクション)と大橋JCT(おおはしジャンクション)の間には五反田出入口があり、大橋JCT方面への入口と大井JCT方面への出口が設置されます。1号羽田線と2号目黒線には接続しません。

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トンネルを掘るために使われたシールド機は、円筒形の掘削機です。先端のカッターディスクで前面の土砂を掘削しながら、組み上がったセグメントを足がかりにしてジャッキの力で前進、同時に、トンネルの壁面となるセグメントというをリング状に組み立てながら進みます。

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内回りと外回りの2つのトンネルは、シールド機により大井北たて坑から大橋JCTへ向けてほぼ同時に掘削が始まり、2012年3月22日に掘進が完了しました。現在は、トンネル内部の施工が進んでいます。

中央環状品川線は、内回りとなる大井行のトンネルを東京都が受け持ち、外回りとなる大橋行のトンネルと五反田出入口を首都高速道路が受け持っています。

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中央環状品川線が完成して中央環状新宿線とつながると、トンネル延長は18.2kmとなり、道路トンネルとしては日本で第1位、世界で第2位の長さになります。

用意されたマイクロバスで大井JCTへ移動します。パネルで、大井JCTの全体を見ます。

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大井JCTは首都高速道路の高速湾岸線と1号羽田線とを接続するJCTで、ここに中央環状品川線が加わります。

「B連絡路」を歩いて進みます。完成すると、中央環状品川線から高速湾岸線の横浜方面へと進む道路となります。

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今後は、舗装が行われていきます。

高速湾岸線の千葉方面を臨むと、「D連絡路」が伸びています。完成すると、中央環状品川線から高速湾岸線の千葉方面へと進む連絡路となります。

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道路は、まだ接続していません。

先へ進みます。標識板が設置される箇所となります。

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高速湾岸線の横浜方面を臨みます。右下に、すでに供用している「A連絡路」を見ることができます。

A連絡路は、高速湾岸線の横浜方面から1号羽田線へと向かうための連絡路です。

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高速湾岸線の千葉方面と横浜方面が合流して1号羽田線へと進むことのできる箇所でしたが、中央環状品川線への接続に先立ち、高速湾岸線の千葉方面からは高速1号羽田線へ行くことができなくなりました。

高速湾岸線の横浜方面から、これまでの高速1号羽田線へ向かう連絡路に、中央環状品川線へと分岐する連絡路が接続されようとしています。

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今後は、コンクリートが流し込まれていきます。

乗ってきたマイクロバスまで戻ります。左下には、高速湾岸線の千葉方面および横浜方面から中央環状品川線へと入る坑口があります。

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先には、中央環状品川線のトンネルを見ることができます。中央環状品川線から高速湾岸線の千葉方面および横浜方面へと向かう車は、このトンネルから出てくることになります。

マイクロバスに乗り、大井JCTから出て、先ほど上から見た坑口より中央環状品川線の大橋行のトンネルへ入ります。

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地上と地下約50mを結ぶ勾配が続きます。

トンネルを造るための資材を地上から運びおろしたり、掘った土を地上へ上げるためのに使われた大井北たて坑があります。
中央環状品川線のトンネルの空気を入れ替えるための換気所が建てられます。中央環状品川線に設置される換気所は大井北換気所・南品川換気所・五反田換気所・中目黒換気所の4箇所です。

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中央環状品川線の大橋行のトンネルを通り、大橋JCT方面へと進みます。

マイクロバスを降り、Uターン路を通り、東京都が施工を担当する大井行のトンネルへと移動します。

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「Uターン路」は、作業車が隣接のシールドトンネルを使って折り返すための通路です。中央環状品川線では6箇所、設置されています。

隣接するシールドトンネルを行き来するための「横連絡坑(よこれんらくこう)」は24箇所、設置されています。Uターン路と合わせて、道路が開通すると非常時の避難口になります。

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通常の道路において、車は左側通行です。進行方向の右側に反対車線があります。工事が進む中央環状品川線のトンネル区間では、トンネルのために見た目にわかりませんが、進行方向の左側に反対車線があります。
これにより、五反田出入口において左側車線での分岐や合流となり、快適な走行が可能になります。また、事故や火災の際の避難通路を道路と道路の間に集中することができます。

再び、大橋行のトンネルを通り、大橋JCT方面へと進みます。
側壁のところどころに空間が確保されています。

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火災の際に使われる消火設備が設置される箇所です。

トンネルの上部に四角い穴が開けられている箇所を通過します。
トンネルの内部で発生する排気ガスを排出して、きれいな空気を吸入するための換気所が設置されます。

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五反田出入口となる区間に到着、マイクロバスを降ります。
地中で並行する外回りと内回りのシールドトンネルを連結して、五反田出入口を設置します。

坑口から約4.6kmにある五反田出入口は、中央環状品川線のほぼ中央に位置しています。完成すると、大橋JCT方面から山手通りへの出口および、山手通りから大橋JCT方面への入口となります。大井JCT方面への出入りはできません。

トンネルの側壁の一部が撤去される「切開き躯体工」のため、反対側のトンネルの側面を見ることができます。

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たて坑内からパイプ(鋼管)を地中に挿入して、ルーフ(屋根)を造る「パイプルーフアーチ工法」が採用されています。非開削工法による施工のため、地上への影響が抑えられます。

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工期延期の原因となった出水の発生についての対策として、凍結工法が採用されています。

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マイクロバスで大井現場事務所へ戻ります。ここにて「首都高講座 47限目:品川線の建設状況を学ぼう!」は終了となります。

中央環状品川線の開通により、新宿と羽田空港との所要時間が約40分から約20分に短縮されます。渋滞緩和、経済力強化、防災力強化、環境改善など、さまざまな効果が見込まれています。