環状第2号線(築地・新橋間) 本線開通記念ウォーキングイベント

一般道路

 環状第2号線は、江東区有明を起点とし中央区や港区などを経て、千代田区神田佐久間町を終点とする都市計画道路です。環状第2号線の一部となる区間の開通に先立ち、2022年12月10日に環状第2号線(築地・新橋間) 本線開通記念ウォーキングイベントが行われました。

 環状第2号線は皇居を中心とした環状を描きます。新橋から神田佐久間町までの延長約9.2kmは1946年に都市計画決定、1950年に道路幅員を100mから40mへ変更して整備が進みました。1993年、起点を新橋から有明に変更し、総延長約14kmとして臨海部への延伸を図ります。

photo開通区間の周辺地図 資料:東京都

 2014年に新橋─虎ノ門間の約1.4km、2018年には豊洲─築地間の約2.8kmが暫定開通、2020年に築地地区の地上部約0.43kmが開通して現在に至ります。
通称として、有明─虎ノ門間を環二通りと呼びます。虎ノ門─神田佐久間町間のほとんどは外堀通りになります。

 築地─虎ノ門間は築地虎ノ門トンネルとして、約1.84kmの地下トンネル構造で整備しました。
すでに供用している新橋(港区新橋四丁目)─虎ノ門(港区虎ノ門一丁目)間に接続する形で、今回、築地(中央区築地五丁目)─新橋の約1.4kmが2022年12月18日15時に開通します。これにより環状第2号線は全線開通になり、晴海─虎ノ門間の約3kmは信号がないため止まることなく走行できるようになります。

photo開通区間の詳細地図 資料:東京都

 築地虎ノ門トンネルの出入り口となるランプは、汐留に虎ノ門方面行きの出口と有明方面行きの入口、新橋に虎ノ門方面行きの入口と有明方面行きの出口を設けています。

環状第2号線が全線開通することで、以下のようなメリットがあります。
 ・臨海部と都心部を結ぶ交通と物流のネットワークの強化
 ・並行する晴海通りの渋滞緩和など地域交通の円滑化
 ・臨海地区の避難ルートの多重化による防災性の向上

 環状第2号線周辺には開通を案内する横断幕を各所に掲示しています。

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 ウォーキングイベントは、11月1日から10日までに応募して当選した約2千人の都内在住・在学・在勤者が、9時から16時の間で複数の時間帯に分かれて参加します。約1万人の応募がありました。
 築地換気所地下の築地虎ノ門トンネル本線からスタート、約600mウォーキングして、汐留非常口がゴールになります。

photoイベントの地図 資料:東京都

 参加者は築地換気所に集合し、施設内の階段で地下の築地虎ノ門トンネル本線へ移動します。

 築地虎ノ門トンネルではトンネル内の空気をきれいにする換気所を、築地側の築地換気所と虎ノ門側の虎ノ門換気所の2箇所に設置しています。築地換気所は地上45mの換気塔、地上3階の管理棟、地下3階の換気所で構成されます。

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 トンネル内の排気ガスを排風機および電気集じん機により、トンネル外へ漏れ出すことなく換気所内に吸い込み、きれいな空気にして屋外へ排出する集中換気方式を採用しています。

 築地換気所から階段で降りて本線の内回り(下り)へ移動します。バルーンアーチをくぐり、ウォーキングをスタートします。路面の各所には、環状第2号線にまつわるパネルが展示されています。

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 有明方面へ向かって進むと地上部が見えてきます。

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 上りの勾配の先は、供用している築地大橋─勝どき─晴海─豊洲─有明に繋がります。2018年9月に環状第2号線(豊洲〜築地)施設見学会が開催された区間になります。

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 有明方面を背に築地虎ノ門トンネルを見ると、ビル群の地下を通る都市型トンネルであることがわかります。

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 折り返して、外回り(上り)の本線を虎ノ門方面へ進みます。築地虎ノ門トンネルの築地側坑口に設置された銘板は小池百合子東京都知事による揮毫です。
 外回り(上り)よりも内回り(下り)トンネルの坑口が高いのは、トンネルを出た先に設置されている合流注意の警告板を含めて視界をよくするためです。

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 地中構造物を避けるため、カーブが連続します。

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 トンネルを進むと、下部で首都高速都心環状線(汐留トンネル)と交差するため、やや上り勾配になります。築地虎ノ門トンネルは都営大江戸線や都営浅草線など、既設交通路線の上部を通ります。

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 通報・消火設備を設置しています。押しボタン式通報装置は事故や火災の発生時に当事者等がボタンを押すことにより、監視室に異常を通報します。消火栓は、火災発生時に当事者等が初期消火で使用します。

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 天井に備わっている排煙設備(ジェットファン)は、トンネル内で火災が発生した際に煙をトンネル坑口へ送る排煙設備として使用します。常時は、換気所の吸込口方向へトンネル内の空気の流れをつくります。

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 警告を表示する電光掲示板の手前に「←警報表示板有」と表示する予告の警光灯と電光掲示板を3箇所設置しています。

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 多数のパネルの他に、環状第2号線の模型も展示しています。

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 外回り(上り)汐留オフランプ(出口)の分岐地点です。

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 右側の出口を進むと、ゆりかもめ汐留駅近くに出ることができます。トンネルの土被りが薄いため、トンネル内部まで地上の光が差し込みます。

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 築地虎ノ門トンネルでは初めてとなるエアー遮断機を設置しています。遠隔操作で作動する遮断機です。事故などで通行止めを行う際、円滑な避難や誘導を可能にします。

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 エアー遮断機の実演動画です。

 本線を進みます。地上ではJR新橋駅付近で、左に大きくカーブします。

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 警察署の管理区分を表示しています。

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 汐留非常口付近に着きました。非常口や非常駐車帯を確認できます。

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 築地虎ノ門トンネルでは非常駐車帯を4箇所、設置しています。

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 先は、供用している新橋─虎ノ門に繋がります。2014年3月に環状第2号線(新橋・虎ノ門間)開通記念ウォーキングイベントが開催された区間になります。

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 ウォーキングのゴールです。

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 汐留非常口の階段を上がります。非常電話や地上付近の地図を設置しています。

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 地上に出ました。築地虎ノ門トンネルでは非常口を6箇所設置しています。

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 通常時、非常口の扉は閉鎖しています。

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 有明方面には内回り(下り)汐留オンランプ(入口)と、先ほど歩いた外回り(上り)汐留オフランプ(出口)を確認できます。

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 約8年前の2014年3月、新橋─虎ノ門が開通する直前の同じ箇所です。当時はランプ坑口の工事に着手したばかりでした。

 環状第2号線は、2020年7月に予定していた東京五輪の開催前に全線開通する予定でしたが、築地市場の豊洲への移転延期によって計画から約2年半遅れました。環状第2号線(築地・新橋間)は、2022年12月18日15時に開通します。