調布保谷線の開通・東伏見公園の開園・石神井川の改修は、東京都西東京市の東伏見地区で進められてきた整備事業です。
2013年4月21日、事業の完成に先立ち、東伏見公園で「調布保谷線開通・東伏見公園開園・石神井川改修記念式典」が行われました。
東京都西東京市の東伏見地区では、道路・公園・河川の3つの事業が連携しながら、環境が整備されてきました。
整備されたのは「西東京都市計画道路3・2・6号調布保谷線」(約2km)・「都立東伏見公園」(約2.7ヘクタール)・「石神井川」(弥生橋下流~東伏見橋の約450m)です。
西東京市Webより引用
10時、合同式典会場となる東伏見公園の特設会場において式典が始まります。
開式の辞・主催者挨拶・工事報告・来賓祝辞・来賓紹介・感謝状贈呈と続きます。
場所を移動して「植樹式」が行われます。東伏見公園の開園を祝います。
東伏見公園は、81番目の都立公園で、計画されている13.7ヘクタールのうち旧千駄山広場を含む2.7ヘクタールが先行して開園しました。総事業費は約59億円です。
市民一人当たりの公園面積は、1.79平方mから1.92平方mに増えます。
場所を移動して「アドバルーンリリース」が行われます。石神井川の改修を祝います。
来賓がスイッチを押すと、地球の形をしたアドバルーンが川岸から上がりました。
石神井川は、東伏見橋下流から弥生橋下流にかけての約450mの区間において、緩い傾斜の護岸や階段を整備しました。総事業費は約29億円です。
1時間に50ミリの降雨でも洪水を防ぎ、地震に崩れにくい工法をとっています。
場所を移動して「テープカット」「くす玉開披」「通り初め」が行われます。調布保谷線の開通を祝います。
調布保谷線は、稲城市の川崎街道を起点・西東京市を終点とする全長約14kmの都市計画道路です。このうち青梅街道から保谷庁舎付近の西東京3・4・11号線(保谷街道)までの約2kmが完成しました。総事業費は328億円です。
西東京東伏見トンネルの青梅街道側の手前から、パトカーの先導により通り初めが行われます。一般車両は15時から通行できるようになります。
ここにて「調布保谷線開通・東伏見公園開園・石神井川改修記念式典」は終了となります。
開通した調布保谷線を見てみることにします。
南へ進むと、青梅街道との交差点になります。先は、すでに供用されている区間となります。
道路の幅員は36mとなっています。
一部の車道の両側には「緑地タイプの環境設置帯」が整備されています。道路には街路樹が植えられ、歩行者空間と自転車空間の間に植樹帯が設けられています。
青梅街道を背にして、北へ進みます。今回、開通した青梅街道から保谷庁舎付近の西東京3・4・11号線までの約2kmの区間です。
石神井川を渡る東伏見橋があり、その先に西東京東伏見トンネルの出入口があります。
西東京東伏見トンネルの上部は、東伏見公園の一部として整備されています。これにより、歩行者はトンネルの中を歩かずにすみます。
西武新宿線をまたぐ「千駄山ふれあい歩道橋」が新設されました。
西東京東伏見トンネルを進みます。
トンネルには、事故や火災の際に使用する消火器や非常電話が設置されています。
西東京東伏見トンネルは全長390mとなります。
新青梅街道との交差点になります。
振り返り、青梅街道へと通じる南を見てみます。
トンネルは直線の先に、緩やかなカーブを描きます。
再び、北へと向かいます。新青梅街道を横断します。
調布保谷線は、東京都が南北の路線を強化するために整備を進めている「多摩南北主要5路線」のひとつです。多摩南北主要5路線は調布保谷線・府中清瀬線・府中所沢・鎌倉街道線・立川東大和線・八王子村山線となります。
新しいバス停が設置されます。
道路は「二層式低騒音舗装」で整備されています。地域の意見に即して遮音壁は設置されていません。
一部の車道の両側には「副道タイプの環境設置帯」が整備されています。
車道と歩行者空間・自転車空間との間に副道が設けられ、良好な住環境を維持しながら、本線と沿道とのアクセス機能を確保しています。
保谷街道との交差点となります。
この先で西東京3・4・11号線と接続します。
東伏見公園では12時から、小学生対象の走り方教室と、先着300名に野菜や草花苗の配布が行われ、多くの人が並んでいます。
東伏見橋下流の川沿いでは、河川事業のパネル展示が行われました。
今回の完成により、地域はより発展していくことでしょう。
公式:東京都建設局 道路