武蔵丘車両検修場は、埼玉県日高市にある西武鉄道の車両基地です。
2012年6月10日、車両基地の一般公開イベントとして、武蔵丘車両検修場で「西武鉄道 電車フェスタ 2012 in 武蔵丘車両検修場」が行われました。
武蔵丘車両検修場(むさしがおかしゃりょうけんしゅうじょう)は、2000年に開設。武蔵丘車両基地に併設されていて、西武鉄道では最大の車両検修施設となります。
2002年から毎年1回、地域住民や西武鉄道を利用している人を対象に、電車や事業への理解を深めてもらうため開催されています。
今年は西武鉄道は創立100周年ということもあり、多くの人が足を運んでいました。
さまざまな実演・体験コーナーが用意されています。
メインステージでは時間によって「ステージイベント」が行われています。
立川真司さんによるものまねライブでは、鉄道ファンからの大きな笑いが起こっていました。
「電車屋根上見学」です。階段で電車の屋根と同じ高さに上がり、機器を間近で見ることができます。
電車の空調を担う、クーラーです。
電車に電気を取り込む、パンタグラフです。
「乗務員室見学」です。特急10000系の乗務員室に入ることができます。
レール削正車が展示されています。レールにおける頭部の形状を適切に保つため、削る作業をする車両です。
車両を効率よく横の方向へ移動させるためのトラバーサーが動いています。時間により、トラバーサーに乗ることができる「車両と一緒にトラバーサー体験」や「○×クイズ大会」も行われました。
「車両入換え・台車入れの実演」です。
入換専用車により、20000系の車両が運び込まれてきました。
使い込まれた台車が外されます。
台車を外された車両が待機しています。
新しく用意された台車が運び込まれます。
車両を降ろし、車両入換え・台車入れが完了しました。
プラレールの運転・展示体験スペースは、たくさんの子どもで賑わっています。
○×クイズ大会で進行を務めるゆるキャラが歩いています。
鉄道模型の運転・展示スペースには、年齢や性別を問わず多くの人が集まっています。
西武鉄道の創立100周年にふさわしく、歴代の車両が展示されています。
運転や展示は、すべて西武鉄道の車両となっています。
「非常通報体験」です。踏切や車両に設置されている非常通報の機器を、実際に触れることができます。
100周年記念展示コーナーでは普段、見ることができない貴重な鉄道部品などが公開されています。
100年という重みを実感することができます。
車軸を格納・搬出・管理する立体自動倉庫が設置されています。
ここでは車軸を130本格納することができます。
回転試験およびケース内洗浄を行う設備です。車輪に洗浄用の油を給油して、洗浄を自動的に行います。
車輪中ぐり旋盤を行う設備です。車輪を丸く保ちます。
屋外では、ミニSLの運転が行われています。
芝生広場では、ヤギ「だいち」が放牧されています。
軌陸車乗車体験が行われています。
軌陸車は線路と道路の両方を走る車両で、保線のために使用されています。
車両検修場のため普段は乗降できませんが、この日は臨時直通電車が運行され、設置された臨時改札から乗ることで東飯能駅まで行くことができます。
精算機も臨時で設置されています。
車両を検修するための2階構造のホームが、臨時電車発着場として使われています。
ヘッドマークをつけた臨時電車が入線してきました。
ここにて「西武鉄道 電車フェスタ 2012 in 武蔵丘車両検修場」は終了となります。
今後も引き続き、さまざまなイベントが開催されることを望みます。
公式:西武鉄道Webサイト