国道15号 大森蒲田共同溝現場見学会

一般道路

国道15号は、第一京浜とも呼ばれる、東京都と神奈川県とを結ぶ一般国道。国道15号の地下、大田区の大森西5丁目〜蒲田4丁目の延長1,481mにおいて、共同溝を建設する「国道15号 大森蒲田共同溝現場見学会」が開催されました。
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発進直前のシールド機の見学ができる「大森蒲田共同溝現場見学会」が開催されました。

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現在、東京都区内では電気・電話・ガス・水道・下水道などの幹線ライフラインをまとめて収容する「共同溝」というトンネルのネットワーク化が進められています。
共同溝を築くことで「都市の防災機能の向上」「ライフラインの安全性・信頼性の確保」「利便性の向上」「道路の掘り返し工事を削減することによる渋滞の緩和」などメリットが生まれます。

国道15号沿いにある現場見学会会場に入ると、工事について記されたパネルを見ることができ、実際に共同溝で収容される実物のライフラインも手にすることができます。
photo photo photo photo内径4mの大きなトンネルをつくる「シールド機」という機械は、穴を掘りながら、「セグメント」という壁を覆っていきます。実物のセグメントを手で触れることができました。
photo photo photo photo photoシールド機はコンピュータ制御され、人の手をほとんど介さずにトンネルが掘り進められていきます。操作する画面には、シールド機を正面と側面から、それぞれの状況が表示されています。
トンネルは、地面から垂直に掘られた「たて坑」にシールド機を降ろし、目的地まで掘り進められます。
実際にシールド機を見るため、階段を下りてみます。
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たどり着いた地下21mには、巨大なシールド機が、掘削に備えて待機していました。
photo photo photo photo photoシールド機は「泥水式シールド工法」を用いて行われます。筒状の先端につけられたカッターで穴を掘り、出た土に水を混ぜて地上へ送り、トンネルの側面にセグメントを組み立てながら前へ進みます。
photophoto驚くべきことに、実際にシールド機が動く場面を見せていただくことができました。
周囲の壁を見てみると、地層の中に貝殻などが埋まっています。せっかくなのでと申し出ると、「どうぞどうぞ」「こっちの貝殻の方がきれいですよ」と進言していただきました。
photo photo photo photo共同溝のネットワークが進むと、災害が発生した際にライフラインが断絶されることが少なくなり、ケーブルなどの埋設により都市の景観は美しくなります。
今後の、さらなる共同溝の建設を望みます。

関連:ラジエイト – 一般国道15号 大森蒲田共同溝工事