大橋ジャンクションは首都高速道路の3号渋谷線と中央環状線を結ぶジャンクションです。「目黒川さくらフェスタ2007」の開催に合わせて、建設現場見学が催されました。
中央環状線は、都心から放射線に広がる高速道路を環状線で結ぶ「3環状」のうち、一番内側を走る高速道路です。2009年度までに3号渋谷線と4号新宿線をつなぐ中央環状線新宿線の4.3km、2014年度までに3号渋谷線と湾岸線をつなぐ中央環状品川線の9.4kmをそれぞれ建設し、全長約47kmの中央環状線を全線開通する予定になっています。
大橋ジャンクションは、地上約35mの3号渋谷線と地下約36mの中央環状線をつなぎます。高低差約70mにおいて、国立競技場のグラウンドと同じくらいの円を螺旋状に2周描いて走行するジャンクションになります。
東急田園都市線の池尻大橋駅から渋谷側へ徒歩5分、目黒川に隣接した場所で大橋ジャンクションの建設が進みます。2007年4月1日に開催された目黒川さくらフェスタのイベントの一つとして、建設が進む大橋ジャンクションの工事ヤードに入ることができました。
目黒川さくらフェスタが行われているこの日は、開放されている工事ヤード内に誰でも自由に入ることができます。バウムクーヘンの一片のような巨大な構造物が目を引きます。
北側に、接続する3号渋谷線の高架を確認できます。
壁面には大橋ジャンクションや中央環状線についてのパネルが並びます。
大橋ジャンクションと周辺の建物についての完成想定模型を展示しています。
地下を通る中央環状線は、シールド機で掘削するシードトンネルになります。シールドトンネルの断面図です。異なる大きさのセグメントと呼ばれる部材を組み合わせて1リングとし、外径約12.65m、内径約10.85mの壁面を構築します。
地面にはトンネルの断面が描かれていて、トンネルの大きさを実感することができます。完成して車で走行するイメージを表現してみました。
セグメントのひとつが展示されています。
大橋ジャンクションの内部も覗くことができました。
近隣の方にビルから立ち入り許可を得て上部より見てみると、3号渋谷線との接続部分を若干ながら確認できました。
大橋ジャンクションが完成すると、急なカーブが続くことから法定速度は30km/hが想定されています。
公式：首都高ドライバーズサイト