大師出入口は、神奈川県川崎市にある首都高速道路神奈川1号横羽線の出入口。
これまでは、東京方面のみの出入が可能でした。2009年3月29日、横浜方面の出入もできるようになります。先立って3月8日、「大師出入口(横浜方向)開通記念一般開放イベント」が開催されました。
高速神奈川1号横羽線の大師入口(上り線)と大師出口(下り線)は、東京方面に対する出入はできるものの、横浜方面に対しては出入ができませんでした。国道409号に面して大師入口(下り線)と大師出口(上り線)が設置され、高速神奈川1号横羽線の横浜方面の出入ができるようになります。
大師出入口は2010年度、高速神奈川6号川崎線(高速川崎縦貫線)の浮島方面との出入ができるようになります。同時に、高速神奈川1号横羽線と高速川崎縦貫線とを相互に利用することが可能になります。
掲示されているパネルより引用
国道409号に面して大師入口(下り線)と大師出口(上り線)が設置され、高速神奈川1号横羽線の横浜方面の出入が可能になる今回の「大師出入口」、高速川崎縦貫線の浮島方面との出入と、高速神奈川1号横羽線と高速川崎縦貫線とを相互に利用することが可能になる2010年度の「大師ジャンクション」。二段階の併用が予定されています。
国道409号から大師出入口へと入ります。
大師出入口の料金所があります。
料金所の係員が安全に移動するための歩道橋が備わっています。
料金所を過ぎると、一般開放イベントの受付がありました。道路の脇には距離を示す標識もあります。大師ジャンクションは、道路を細かく分けてA連絡路からH連絡路までの名称をつけています。ここは「大師C連絡路0.1km」の地点となります。
会場で開催されるスタンプラリーの用紙が配られています。4カ所あるうちの2カ所でスタンプを押すと、グッズをもらうことができます。
スタンプラリーの用紙には、会場の地図が載っています。
約2.5kmの複雑なコースを歩くことで、様々なコーナーや、大師換気所・浮島方面へのトンネル部・横羽線との交差部を見ることができます。
コースにそって進みます。分岐があり、右手に大師換気所が見えてきました。
門のような構造物には標識が設置される予定になっています。分岐を、直進すると高速神奈川1号横羽線の横浜方面、今回はコースの都合から立ち入りできない右へ進むと2010年度に開通する高速川崎縦貫線へと接続します。
「スマドラブース」がありました。首都高の事故を減らすプロジェクト「東京スマートドライバー(スマドラ)」のコーナーです。
東京スマートドライバーのオリジナルデザインを施したNISSAN GT-R「ホメパト」が展示されています。よい運転を「褒める」ことでスマートなドライブを広めます。
「交通管理車両展示」コーナーです。
パトカーや交通巡回車に乗ることができます。
直進すると高速神奈川1号横羽線の横浜方面へ行くことができます。
この先はコースの都合で立ち入り禁止となります。大師換気所へと移動します。
「大師出入口建設ブース」がありました。建設にまつわる紹介がされています。
「通常の舗装」と、大師出入口で使用されている「高機能舗装」において、水はけの違いがわかりやすく説明されています。
今まで使われていた標識板が展示されています。
今回の開通により、書体が刷新された新しい標識板が別途、用意されています。
「フロンターレブース」がありました。Jリーグのチーム「川崎フロンターレ」のコーナーです。オリジナルの特設記念撮影スポットも用意されています。
子どもたちは、ゴールめがけてボールを蹴るゲームで夢中になっていました。
大師換気所へ着きました。
トンネルにおける、換気に必要なファンなどの設備を納める施設です。電気室など受電の設備が備わっています。
階段を使い、上の階へと移動します。各階への昇降は階段のみとなります。
大師換気所の3階は「展示ブース」となっています。大師出入口における詳細が、パネルや模型で展示されています。
大師換気所の4階は「屋上展望所」となります。大師ジャンクションを一望することができます。
会場の入口や料金所を見ることができます。
高速神奈川1号横羽線に接続する部分を見ることができます。
横羽線との交差部は、非常に高いことがわかります。
反対側では、浮島方面へのトンネル部につながる道路と、大師橋を見ることができました。
開放感のある階段を下りて、大師換気所を出ます。
大師ジャンクションでは、イワダレソウを植栽しています。緑化のためによく育てられる植物です。
大師換気所を常に左手に見ながら、2010年度に開通する高速川崎縦貫線の、浮島方面へのトンネル部を目指します。
地下へと続くため、下りの勾配が続きます。
大師換気所が非常に大きいことがわかります。
今は首都高速道路株式会社となっている、2005年に解散した首都高速道路公団の銘板がつけられています。
急なカーブとバンクの先はトンネルへと続きます。
浮島方面へのトンネル部へ入りました。
大師ジャンクションにまつわる、工事記録写真のスライドショーのフィルム上映が行われています。
分流箇所がありました。左へ進むと2010年度に開通予定の高速川崎縦貫線の浮島方面、右へ進むと予定されていた富士見出入口方面へと分岐します。
これより先は立ち入り禁止となります。来た道を戻ります。
トンネルを出ると、合流箇所がありました。国道409号に面して設置される大師入口(下り線)から続く道路は右から、高速神奈川1号横羽線から続く道路は左から、合流します。
先ほどは、大師換気所に沿って右から歩いてきたことになります。
2009年3月29日に開通する、横羽線との交差部を目指して歩きます。
非常電話が備わっていることを確認できます。
高架へと続くため、上りの勾配が続きます。分岐を右へ進む道路は、高速川崎縦貫線が開通して大師出口へ向かう際に供用されます。
カーブを過ぎると、横羽線を越えるための上り坂が続きます。折り返して帰るときに反対車線へ渡るための橋渡しの連絡通路があります。
左手には大師換気所を見ることができます。2008年10月に行われた「首都高講座 3限目:川崎縦貫線大師ジャンクション」のときの大師換気所と比較してみます。
約6ヶ月の間に、道路が整備されました。大師換気所は、茶色い受電棟と高さ45mの換気塔とで構成されています。
急な上り坂の先は高速神奈川1号横羽線へと続きます。
左手には「大師橋 開通記念式典」が行われた、多摩川に架かる主要地方道東京大師横浜(産業道路)の大師橋を間近に見ることができます。
さらに坂を上ると、高速神奈川1号横羽線の、東京方面の出入となる大師入口(上り線)と大師出口(下り線)、下り線のみ設置されている大師パーキングエリアが見えてきました。
一般道である大師橋は一直線に延び、高速神奈川1号横羽線は右方向へ大きくカーブしています。
大師ジャンクションで、一番高い地点へと着きました。横羽線との交差部となります。高架部の橋脚は長さ40mの杭で支えられています。
高速神奈川1号横羽線の横浜方面へと続きます。これより先は立ち入り禁止となります。来た道を戻ります。
左手には大師JCTが広がります。
道路の一部を見ても、非常に広いことがわかります。
橋渡しの連絡通路を渡り、高速神奈川1号横羽線の横浜方面から大師出口へと向かう道路で大師出口へ向かいます。
ループの内側には、東京電力の高圧線や、大雨が降ると一時的に雨水を貯めて少しずつ放流するための貯水槽が設置されています。
カーブを歩き続けると、歩いてきた横羽線を越えるための高架の下にたどり着きました。
分流箇所となっていて、直進すると浮島方面へのトンネル部、左へ進むと国道409号へ出るための大師出口となります。
ところどころに巨大な桁を見ることができました。
将来予定されている、東京方向へ接続するための分岐となります。
「作業車両展示」コーナーです。首都高速道路で使われている様々な作業車両に乗ることができます。
■標識車
建設現場で安全の確保をします。
■ウニモグ
トンネル内で掃除をします。
■ロードスイーパー
道路の上を掃除します。
■散水車
道路の上を掃除します。
■高圧洗浄車
道路の上で配水管の掃除します。
案内板が設置されています。国道409号に出るための、大師出口まで200mの地点となります。
地下へ移動するための扉があります。
右に料金所を見ながら、出口を進みます。
出口付近では、スタンプラリーの景品として、首都高速道路のシャープペンシルをもらうことができました。
右折すると川崎駅方面、左折すると浮島方面となります。
国道409号へ出ました。
ここにて「大師出入口(横浜方向)開通記念一般開放イベント」は終了となります。開催された10時から15時30分(最終入場14時30分)までに約2,200人が訪れました。
今回の大師出入口(横浜方向)の開通により、国道409号と直結。浅田出入口など周囲の出入口の混雑が緩和、川崎市臨海部と横浜中心部とのアクセスが強化され、利便性が大きく向上します。