土木系・建築系女子学生のための女性職員との交流会・北西線現場見学会

横浜環状北西線は、東名高速道路と第三京浜道路を結ぶ自動車専用道路です。
2018年10月20日、横浜青葉IC付近で「土木系・建築系女子学生のための女性職員との交流会・北西線現場見学会」が催されました。

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横浜市は首都高速道路会社とともに、東名高速道路の横浜青葉IC(よこはまあおばインターチェンジ)と第三京浜道路の港北IC(こうほくインターチェンジ)を結ぶ、延長約7.1kmの横浜環状北西線の建設を進めています。

横浜環状北西線の事業を題材として、横浜市では土木系・建築系女子学生に向けて交流会と見学会を開催しています。建設現場の現状を伝え、横浜市で働く魅力を感じてもらうためです。2017年12月に続く3回目となります。

事前に参加を希望した女子学生は当日午後2時、横浜市緑区北八朔(きたはっさく)地区の横浜環状北西線PRルームに集合しました。第1部は女性職員との交流会、第2部は北西線現場見学会です。

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土木系・建築系女子学生のための女性職員との交流会が始まりました。まずは、最前線で活躍する女性職員が、これまで経験した仕事や家庭と仕事の両立、横浜市土木職の魅力などについてプレゼンテーションします。横浜市土木職の魅力として、仕事の幅が広いことや、大規模事業がたくさんあることを挙げます。続いて、先輩職員を囲んだグループトークです。女性の土木職として大変なことや苦労したことや、働き方や取り組みについてなど、活発な質問が学生から先輩職員に寄せられていました。

横浜環状北西線の概要説明を受けます。
横浜環状北西線の延長約7.1kmのうち、約4.1kmがトンネル部となり、約3.9kmはシールドマシンと呼ばれる円筒型の掘削機で造られました。シールドマシンによる掘削は完了し、現在はトンネル内部の整備が続いています。

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この日は見学会として、Uターン路と換気所を見ます。
トンネルには2箇所にUターン路を設置します。Uターン路は、港北行トンネルと青葉行トンネルをつなぐ通路です。非常時に車が双方のトンネルを行き来します。
また、トンネルの出口付近に換気所を設置します。換気所はトンネル内の排気ガスを外へ排出するための設備です。

用意されたバスで青葉行トンネルを港北IC方面へ進み、Uターン路付近へ移動します。

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バスを降り、振り返って横浜青葉IC方面を見ます。円筒形のトンネルには、道路の床となる床版が敷かれています。

床版の上は通常時に車両が走行する車道部となり、下は緊急時に避難者が避難する道路下空間(避難通路)になります。

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横浜環状北西線では、車道部と道路下空間をつなぐ施設として、すべり台式非常口を設置します。非常の際には、すべり台式非常口で道路の下にある避難通路へ移動して、地上出口まで避難します。すべり台式非常口が設置される箇所は、床版を載せる側壁に空間が確保されています。

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仮設の階段を下りて、床版の下へ移動します。道路下空間(避難通路)です。

床版のない部分から、Uターン路となる施工箇所が見えてきました。

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Uターン路は外径が幅9.9m、高さ6.7mです。開放型矩形シールド工法により施工します。

直線パイプルーフで地山を支保し、凍結方法で完全に遮水します。トンネルのセグメントを撤去した後、矩形開放シールド機により六面鋼殻合成セグメントを組み、トンネルを結合します。

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現在は図説のSTEP1の段階です。

反対側を見ると、シールドトンネルに敷かれた床版を確認できます。

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地上へ戻ります。

建設が進む北八朔換気所へ移動します。

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トンネルでは、天井に設置されるジェットファンで入口から空気を送り込み、排気ガスを出口付近の換気所から排出します。換気所には除じん装置(電気集じん機など)を設置して、浮遊粒子状物質の排出を低減します。

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北八朔換気所は、横浜青葉IC方面へ向かう青葉行トンネルの排気ガスを処理します。東方換気所は、港北IC方面へ向かう港北行トンネルの排気ガスを処理します。

北八朔換気所のデザインは、北西線と自然の調和をコンセプトにしています。立地する周辺環境の特徴(地域特性)をもとに、地域住民の意見や要望を踏まえて決定しました。

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壁面の一部がめくれたようなパターンにして、樹皮の表面のような印象を持たせています。この凹凸で生まれる陰影により、建物を分割して小さく見せる効果や、光の当たり方によって異なる表情を見せることが期待できます。また、1階部をベージュかかった薄いグレー、塔屋部を濃いグレーとして色彩を変え、建物を小さく見せる工夫を施しています。

建物は地上1階、地下3階です。地上躯体は建築工事、地下躯体は土木工事となります。

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地上1階には、地下にある設備などの機械室や電気室を設けます。
地下1階と地下2階には、トンネル内から換気所内に排気ガスを送る換気ファン、送られてきた空気を清浄する空気浄化設備、送風用のファンの音を消す消音設備などを設けます。トンネル内の空気は、換気ファン→浄化設備→消音設備を通り、換気塔の上部へ送られます。
地下3階の最深部には、災害発生時に使用する防火用水槽が設けられます。

八朔換気所の内部を進みます。

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階段を下りて、地下へ移動します。

換気ファン室です。

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換気ファンが設置される箇所は壁が円形にくり抜かれています。連絡ダクトを通った排気ガスは、ここに設置される換気ファンで奥へ送られます。

屋上へ移動します。横浜青葉IC方面には、北八朔地区の建設現場が広がります。

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屋上の上部から壁面を見ると、建物の特徴である「樹皮の表面のようなめくれた印象」を表現した施工を確認できます。

「土木系・建築系女子学生のための女性職員との交流会・北西線現場見学会」はここまでとなります。約1年前に開催された「土木系女子学生のための北西線現場見学会と女性職員交流会」と進行状況などを比較するとおもしろいかもしれません。

女子学生の目には、横浜市の職場が魅力的に映ったのではないでしょうか。

公式:横浜環状北西線
公式:横浜市 道路局 横浜環状北西線建設課 横浜環状北西線建設課