首都高速道路 小松川JCT 開通記念式典

 中央環状線

小松川JCTは、首都高の7号小松川線とC2中央環状線が接続するジャンクションです。
2019年12月1日17時の開通に先立って、同日に「首都高速道路 小松川JCT 開通記念式典」が行われました。

C2中央環状線と7号小松川線は上下で交差しているものの、接続していませんでした。そのため、埼玉方面と7号小松川線の千葉方面を行き来する場合は、交通量の多いC1都心環状線を経由する必要がありました。

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小松川JCTで7号小松川線とC2中央環状線が接続し、同時に小松川出口と新設の中環小松川入口が整備されたことで、C1都心環状線を通過することなく埼玉方面と7号小松川線の千葉方面を行き来できるようになります。ただし、7号小松川線の千葉方面からC2中央環状線のB湾岸線方面、C2中央環状線のB湾岸線方面から7号小松川線へはアクセスできません。

今回の小松川JCT新設では3つの整備を行いました。

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A:C2中央環状線の埼玉方面と7号小松川線の千葉方面を結ぶ連結路を設置
B:既設の小松川入口(7号小松川線上り・都心方面行)の隣に、中環小松川入口(C2中央環状線内回り・埼玉方面行)を新設
  小松川出口は分岐が右側から左側に変更
C:これらの整備に伴い小松川線沿道の附属街路第3号線、第4号線の道路を拡幅

入口部分イメージです。

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7号小松川線で都心方面へ向かう場合は右側、赤色の看板と路面で示された既設の「小松川入口」を進みます。C2中央環状線で埼玉方面へ向かう場合は左側、青色の看板と路面で示された新設の「中環小松川入口」を進入します。

今回の開通により、埼玉方面と千葉方面のアクセスにおけるルート選択の広がりや所要時間の短縮、周辺道路の混雑の回避や緩和が期待されています。工事費は約400億円です。
2019年10月31日には報道機関に「首都高速道路 小松川JCT 現場公開」が行われました。

開通記念式典は、荒川中堤河川敷の小松川JCT付近特設会場で開かれます。主催は首都高速道路株式会社です。

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10時に開通記念式典が始まりました。参列者は約130名です。

開通記念式典、開通セレモニー、通り初めで構成されます。開通記念式典は、開式、主催者挨拶、工事経過報告、御来賓祝辞、御来賓紹介、閉式と進みます。

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主催者挨拶として首都高速道路 代表取締役社長 宮田年耕氏は次のように話しました。「中央環状線の機能強化のため、堀切・小菅JCT間と板橋・熊野町JCT間の改良を終え、12月19日には3号渋谷線下りの渋谷入口が開通する。本日開通する小松川JCTとこれら事業の相乗効果により、中央環状線がさらに利用しやすいものになる。また、防災面を含めた首都圏ネットワークの強化につながるものと考えている」

来賓祝辞として、国土交通副大臣 青木一彦氏は「2020東京五輪・パラリンピック大会の開催で多くの観光客や大会関係者などが東京都心を訪れることが想定される中、小松川JCTは都心部の交通集中を緩和する迂回路として機能すると考えられる。国土交通省としては、生産性の向上や地域の活性化を図るため、今後とも首都圏の道路ネットワークの強化に総力をあげて取り組んでいく」と述べました。

また、東京都知事 小池百合子氏は「東京都としてはインフラの整備を着実に進め、都市の生産性や防災性の向上や快適な都市空間の提供を実現し、高いストック効果を発揮する幹線道路ネットワークに取り組んでいく。来年の2020東京五輪・パラリンピック大会を成功に導き、また成功を跳躍台としてその先の東京・日本の持続的な発展を実現すべく、安全で快適な街づくりに取り組んでいく」と挨拶しました。

10時40分からは開通セレモニーとなります。同じステージで、はさみ入れ、くす玉開きと進みます。

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はさみ入れ6名、くす玉開き10名の登壇で、セレモニーが進みます。地元小学校の21名も参加しました。

11時15分、小松川JCTの本線上へ移動して、通り初めとなります。

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白バイ、警察パトカー、交通パトカー、国交副大臣、都知事、国会議員・VIP、VIPバス、地元バスと続きます。


(動画1分36秒)

今回の開通により、以下のような整備効果が期待されます。
・交通量の多い都心環状線を通らず池袋線などにアクセスできたり、C1都心環状線や外環道で事故などの突発事象が発生してもC2中央環状線を経由して常磐道や東北道にアクセスが可能になったりと、ルート選択の幅が広がります。
・7号小松川線やその周辺地域からC2中央環状線へのアクセス性が向上します。例えば、小松川JCTから板橋JCTへ向かう場合、C1都心環状線経由で41分かかっていた時間がC2中央環状線経由では21分になり、所要時間が約20分短縮します。
・小松川・一之江入口周辺からC2中央環状線(埼玉方向)にアクセスする場合、これまでは一般道を通って平井大橋入口を利用する必要がありました。中環小松川入口や一之江入口からアクセスできることにより、周辺道路の混雑の回避・緩和やアクセス圏域の拡大にも寄与します。

公式:小松川JCT _ 東京SMOOTH