首都高速道路 合同防災訓練

首都高(首都高速道路)

 警視庁・神奈川県警主催の合同防災訓練が、2021年11月21日に首都高平和島PA付近の本線上で行われました。震度5強以上の首都直下地震により首都高で車両事故が発生し、トラックの積み荷が道路上に散乱したという想定の防災訓練になります。

 午前9時より30分間、首都高横羽線および羽田線上り(大師JCT─平和島PA)の約7km区間を通行止めにして、警視庁や自衛隊、東京消防庁など9つの関係機関が合同で防災訓練を行いました。首都高の本線を閉鎖しての防災訓練は初めての試みとなります。首都高の利用者が迂回でき負担の少ない場所ということで、当該箇所が選定され、約30名による短時間での訓練となります。

 駆けつけた警察官が散乱した積み荷を速やかに撤去し、道路に異常がないことを確認、消防車など緊急車両が通行するための緊急交通路を確保します。

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 防災訓練の動画です。

 道路に問題がないことを確認した後、関係機関の緊急通行車両が走行しました。高速隊(交通パトカー、白バイ)、陸上自衛隊(二輪車、軽装甲高機動車)、東京消防庁(ポンプ車)、東京ガス(普通車)、東日本電信電話(高所作業車、普通車)、東京電力HD、大成建設(普通車)、機動隊(ゲリラ対策車)という、8機関12車両の車列です。

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 緊急通行車両の走行動画です。

 警視庁交通規制課の箕輪健二管理官は「災害時の交通規制を周知するための貴重な訓練。事前の準備が大事なので、今後も関係機関との連携を強化したい」と話しました。

 首都直下地震が発生した場合、東京都内の高速道路や主な国道は、行政の許可を得た車両以外は通行が規制されます。この日は、東京都内の主要幹線道路106か所でも車両流入の規制訓練や緊急自動車専用路等の確保訓練などが行われ、約2,500人の警察官が訓練や交通規制に従事しました。