新東名 御殿場JCT 多軸式特殊台車による吊上一括架設

 新東名(新東名高速道路)

東名高速(E1東名高速道路)と新東名(E1A新東名高速道路)が接続する御殿場JCTでは、新東名を東京方面へ延伸する工事が進められています。
2018年11月の13日・15日・17日・20日の4夜間、東名高速道路の一区間を通行止めにして、東名高速をまたぐ新東名の橋桁架設工事が実施されました。

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新東名は2018年現在、御殿場JCT(ごてんばジャンクション)から豊田東JCT(とよたひがしジャンクション)の区間が供用中です。新東名の起点となる海老名南JCT(えびなみなみジャンクション)から厚木南IC(あつぎみなみインターチェンジ)までの延長約2kmは2018年1月28日に開通、厚木南ICから御殿場JCTまでの区間は2020年度までに段階的な開通が予定されています。

東名高速の御殿場JCT─裾野ICの上下線を4夜間、各日19時から翌朝7時まで通行止めにして橋桁架設工事が行われました。

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4夜間に、3つの橋桁を架設します。
・Cランプ第二橋 桁長:93m 重量:約516t
・新駒門東第二橋(本線 下り線) 桁長:95m 重量:約571t
・新駒門東第二橋(本線 上り線) 桁長:102m 重量:約658t
あらかじめ地組ヤードで組まれた橋桁は、多軸台車に乗せて東名高速道路の本線を通り、待機ヤードへ運ばれます。スペースの都合により、待機ヤードには1橋桁だけが待機できます。

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1夜間目(11月13日):
Cランプ第二橋を多軸台車で地組ヤードから待機ヤードへ運搬
2夜間目(11月15日):
Cランプ第二橋を多軸台車で所定位置へ運搬し吊上一括架設
新駒門東第二橋(本線 下り線)を多軸台車で地組ヤードから待機ヤードへ運搬
3夜間目(11月17日):
新駒門東第二橋(本線 下り線)を多軸台車で所定位置へ運搬し吊上一括架設
新駒門東第二橋(本線 上り線)を多軸台車で地組ヤードから待機ヤードへ運搬
4夜間目(11月20日):
新駒門東第二橋(本線 上り線)を多軸台車で所定位置へ運搬し吊上一括架設
2夜間目と3夜間目は、多軸台車による橋桁の運搬と吊上一括架設が同時に進行します。

橋梁の概要は以下の通りです。
・Cランプ第二橋
形式:鋼3径間連続I桁橋+鋼3径間連続箱桁橋+鋼3径間連続I桁橋
橋長:633.3m 有効幅員:8.50m
・新駒門東第二高架橋(下り線・上り線)
形式:鋼5径間連続箱桁橋
橋長:470.0m 有効幅員:10.00m

15日と17日の両日には、現場見学会として見学場所が用意されました。現場を訪れたのは3夜間目(11月17日)です。明るい時間に状況を確認します。

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3つの橋桁が組み立てられた待機ヤードは、東名高速の本線に接続しています。Cランプ第二橋は架設を完了し、新駒門東第二橋(本線 下り線)は待機ヤードへの運搬が済んでいます。

夜間に待機ヤードへ運搬される新駒門東第二橋(本線 上り線)が、多軸台車に積載されています。

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地組ヤードと待機ヤードの間にある砂沢川橋に対し、500t以上ある橋桁の加重をかけず渡る必要があります。多軸台車のジャッキの上下とカウンターウェイトの調整を行い、橋桁を受け替えながら進行します。

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橋桁は、前方に7軸、中央に14軸、後方に7軸の多軸台車で運搬します。砂沢川橋に来ると、砂沢川橋を挟んだ前方と後方の7軸で橋桁を支え、その間に14軸だけが砂沢川橋を渡ります。その後、砂沢川橋を渡った14軸が橋桁を支え、後方の7軸が砂沢川橋を渡ることで橋桁を運びます。橋桁の重さを担う多軸台車は、砂沢川橋に触れない仕組みです。

多軸台車は4本のタイヤで1軸とし、1軸あたり60t搭載できます。1主桁あたり7軸、14軸、7軸で、運搬する橋桁は2主桁あるため56軸となり、224本のタイヤを装着していることになります。

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タイヤは全方向に移動できます。

東名高速に架かる砂沢川橋の側面です。この橋に負荷をかけないよう、橋桁を運搬します。

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新東名の本線、橋梁の先端を確認できます。20日に架設する上り線の奥が、この日に架設する下り線となります。

約1年前、2017年11月27日の「新東名 御殿場JCT 夜間橋桁架設」で架設した、下り線の本線の橋桁です。

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世界最大級(国内最大)の1350t吊りクローラークレーンで架設しました。

待機ヤードへ移動します。

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数時間後に架設する新駒門東第二橋(本線 下り線)を多軸台車に積載しています。

新東名の本線、東京方面を見ます。橋脚が並びます。

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新東名の本線、名古屋方面です。

新東名(上り線)の高架部分に上ります。

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名古屋方面を見ます。右側から、新東名の上り線ランプ、下に東名高速の上下線、中央に東名高速をまたぐ新東名の本線の橋桁架設箇所を確認できます。

東京方面、御殿場JCTを見ます。下に東名高速の上下線、上部に2夜間目(11月15日)に架設したCランプ第二橋が架かっています。

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新東名の東京方面です。完成すると、先は海老名南JCTへとつながります。

19時、東名高速が通行止めとなりました。

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多軸台車に搭載された新駒門東第二橋(本線 下り線)が、待機ヤードから東名高速の本線へ出て約175m移動します。

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運搬は目にわかる速度で進みます。

橋桁の運搬時と架設時では、多軸台車の位置が変わります。

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多軸台車で運搬された橋桁は、旋回して架設位置に合わせた後、橋脚上部のマルチストランドジャッキで約14m吊り上げられます。

20時10分頃、旋回が始まりました。

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移動と同様、目にわかる速度で旋回します。

同じ頃、反対側から多軸台車に搭載された新駒門東第二橋(本線 上り線)が、地組ヤードから待機ヤードへ向かって東名高速の本線を移動します。

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砂沢川橋での受け替えを終え、新駒門東第二橋(本線 下り線)の吊り上げ完了を待ちます。

21時頃、新駒門東第二橋(本線 下り線)が吊り上げ位置に到着しました。

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ワイヤーを固定して、吊り上げ準備が進みます。

再び、新東名(上り線)の高架部分に上ります。
架設している新駒門東第二橋(本線 下り線)の東京側です。

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架設している新駒門東第二橋(本線 下り線)の名古屋側です。

橋桁を吊り上げるためのマルチストランドジャッキです。

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ジャッキ1機は6本のワイヤーで構成され、240tを吊り上げることができます。橋脚の両端に2箇所ずつ、合計4箇所に設置されています。

吊り上げを同じ箇所から見てみます。22時25分頃の状態です。

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22時42分頃の状態です。
23時30分を過ぎると、外部からわかる大きな動きはなくなりました。この後、ボルトで仮固定します。後日、全断面溶接を行います。


定点による、タイムラプス動画です。

新東名および御殿場JCTでの工事は続きます。

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新東名の伊勢原北IC(いせはらきたインターチェンジ)から御殿場JCTの区間の開通に伴って、御殿場JCTは2020年度に供用される予定です。

工事名:新東名高速道路 新駒門東第二高架橋他1橋(鋼上部工)工事
工事費:約66億円(税込)
発注者:NEXCO中日本 東京支社
受注者:横河ブリッジ・JFEエンジアリング・IHIインフラシステムJV