東京外かく環状道路 大泉JCT(Cランプ第一橋) 橋梁架設(2023年1月)

外環道(東京外環自動車道)

 東京外かく環状道路は、都心部から半径約15kmの位置に、環状として整備が進む延長約85kmの道路です。2023年1月の夜間に、大泉JCTで東京外かく環状道路 大泉JCT(Cランプ第一橋)の橋梁架設が行われました。

 一般道路の国道298号と高速道路を合わせて「東京外かく環状道路」、高速道路の路線を「C3東京外環自動車道(外環道)」と呼びます。外環道は現在、大泉JCT─中央JCT(仮称)─東名JCT(仮称)を結ぶ約16.2kmの整備が進んでいます。完成すると、E1東名高速道路(東名高速)、E20中央自動車道(中央道)、E17関越自動車道(関越道)がつながります。

photo工事区間の周辺地図 資料:国土交通省

 東名高速から関越道まで、現在は環状八号線を利用して約66分かかっていますが、外環道を利用すると約12分で移動できるようになります。

 大泉JCTでは、外環道と関越道を結ぶランプ橋を架設しています。外環道の東名JCT方面から関越道の新潟方面へ流入する際に通行するCランプ第一橋のCP3橋脚を架設するため、1月16日の夜間22時から翌朝5時頃まで外環道の大泉IC出口を通行止めを実施しました。

photo大泉JCT付近の空撮写真 資料:東京外環プロジェクト

 今回は、CP3橋脚を完成させる工事になります。CP3橋脚の張り出し部分となる約40tの部材をクレーンで移動し、架設します。

 今回、架設を進めているCランプ第一橋は、長さ286mの鋼5径間連続細幅箱桁橋です。

photo工事区間の詳細地図 資料:東京外環プロジェクト

 Cランプ第一橋の一部となるCランプ第二橋寄りの部分は、2019年のランプ第一橋橋梁架設で完了しています。

 Cランプ第一橋は以下の流れで工事が進みます。今回はStep3になります。

photo施工ステップ 資料:東京外環プロジェクト

 春以降、目白通りと大泉IC出入口を夜間通行止めにしてCランプ第一橋の送出し架設を行う予定です。

 22時頃、外環道から大泉IC出口へ至るHランプが通行止めになりました。工事に影響しないHランプ以外は通行できます。CP3橋脚には、まだ張り出す部分がありません。

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 目白通り南側施工ヤードへ移動し、階段を上ります。

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 東名JCT側を背に、大泉JCT側を見ます。右側に架設を終えたAランプ第二橋、中央奥にCP3橋脚を架設するクレーン、左側には今後、送り出しされる手延機および後続する本体桁を確認できます。

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 Cランプ第一橋の手延機と本体桁の架設は、目白通りと大泉IC出入口を夜間閉鎖して行われる予定です。

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 大泉JCT側の工事ヤード付近へ移動するため、長さ186m、鋼2径間連続鋼床版箱桁橋のAランプ第二橋を渡ります。Aランプ第二橋は2018年7月および同年11月に架けられました。

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 大泉JCT側からCP3橋脚の工事ヤードを見ます。クレーンは、張り出し部分の吊り上げワイヤーの固定を完了しています。控え材(ラッシング)を撤去します。

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 22時25分頃、張り出し部分の部材が吊り上げられました。続けて、旋回し降下します。

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 22時41分頃、所定の位置に配置を完了しました。

 Hランプへ移動して、近くから見てみます。設置済みの橋脚と張り出し部分の部材をボルトで仮止めします。

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 足場設備等の養生・固定、交通規制解除前の安全確認、交通規制解除と進み、この日の工事は完了となります。

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 翌日以降、溶接作業が行われます。

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 今後は、Aランプ第二橋と同様の送出し工法で、Cランプ第一橋を目白通り上空に架設する予定です。

■工事の概要
 工事名:東京外かく環状道路 大泉ジャンクションCランプ第一橋(鋼上部工)工事
 工事費:約40億4千万円
 発注者:東日本高速道路株式会社 関東支社
 受注者:株式会社横河ブリッジ

公式:東京外環プロジェクト