横浜北西線(横浜北線─東名高速) 現場公開

首都高

横浜北西線は、東名高速と第三京浜道路を結ぶ自動車専用道路です。
2020年1月24日、報道機関に向けて「横浜北西線(横浜北線─東名高速) 現場公開」が行われました。

2020年3月22日16時、横浜北西線(横浜北線─東名高速)が開通します。
横浜北西線は横浜北線と一体となり、東名高速から横浜港までが直結。これにより、横浜市北西部と横浜都心、湾岸エリアとの連絡強化を図ります。具体的には東名高速と横浜港の所要時間が現在の約40分〜約60分から約20分に短縮します。

今回の開通で東名高速(横浜青葉JCT)、横浜北線(本線で直結)、第三京浜道路(横浜港北JCT)が接続します。横浜青葉JCTと横浜港北JCTは一般道にアクセスする首都高の出入口が設置されます。

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横浜北西線の延長約7.1kmのうち約4.1kmがトンネル構造です。海面からの高さが鶴見川の下部を通る箇所で約-10m、接続するJCT付近では約40mと、高低差が非常に大きくなっています。
道路構造は往復4車線(片側2車線)、設計速度60km/h。事業者は横浜市、首都高速道路株式会社です。

この日に公開されたのは横浜港北JCT、横浜北西トンネル、横浜青葉JCTの3箇所。
横浜青葉JCTを背にして、横浜北西線の上り線(横浜青葉JCT→横浜港北JCT)を進みます。延長約4.1kmの横浜北西トンネルが見えてきました。

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トンネル構造約4.1kmのうち、約3.9kmはシールドマシンで構築しました。トンネル部の両坑口となる北八朔(きたはっさく)と東方(ひがしかた)にはトンネル内の空気を換気する換気所を設置しています。

横浜北西トンネルの先は高架となります。

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横浜港北JCT手前1km付近の橋梁は、2018年1月に「横浜環状北西線 多軸式特殊台車による送り出し架設」で設置しました。

横浜港北JCTに着きました。横浜北西線・横浜北線と第三京浜道路との行き来でき、横浜北西線と横浜北線は直結しています。下部には第三京浜道路が通っています。

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第三京浜道路の上部を通る横浜北西線は、2017年12月に「横浜環状北西線 横浜港北JCT 夜間橋梁架設」で設置しました。

横浜北西線の本線上から、横浜港北JCT・横浜港北出入口を見下ろします。写真左側に見える2層構造の高架が横浜北西線です。

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横浜港北出入口では、横浜北西線・横浜北線と川向線の乗り降りができます。川向線は出入口周辺の交通の流れをスムーズにするために横浜市が整備した関連街路です。

横浜港北JCTの中心には既設の第三京浜料金所があります。横浜北西線・横浜北線と川向線、第三京浜道路を行き来する際に通行します。

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横浜港北JCT付近の高架部は、2015年10月に基盤整備を開始、2017年6月から2019年4月まで橋桁を架設、2019年3月から高架上の付属物工事が本格化。30基の橋脚と65径間の橋桁を施工しました。

折り返し、横浜港北JCTを背にして横浜北西線の下り線(横浜港北JCT→横浜青葉JCT)を進みます。
横浜北西トンネルの上部には「横浜環状北西線 建設現場見学撮影会(2018年 第2回)」で見た東方換気所が建っています。東方換気所は横浜北西線下り線トンネル内の排気ガスを処理します。

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横浜北西トンネルを進みます。

開削トンネルからシールドトンネルに変わります。トンネルの形状が変わるこの箇所は2018年9月に「横浜環状北西線 シールドマシン到達 現場見学会」で公開されたシールドマシン到達地点となった東方立坑です。

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横浜北西トンネルは、延長3.9kmを1日最大20mの速さで約16カ月かけて掘進。2017年3月・5月に2機のシールドマシンが北八朔立坑を発進、2018年8月・9月に東方立坑へ到達しました。2018年12月からトンネル内の付属物工事が本格化しました。

電光掲示板には「3月22日(日)16時 横浜北西線 開通」と表示されています。

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トンネルの上部に通る市営地下鉄グリーンラインと鶴見川を抜けると、路面は一気に登り勾配となります。

トンネル内防災設備を見ます。トンネルの大部分は、上部が車両が走行する車道部、下部が緊急時に避難する道路下安全空間(避難通路)の2層になっています。

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非常口は約50~250m間隔で設置されています。すべり台で車道部から避難通路へ移動し、地上出口まで避難できます。

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避難時は最寄りの非常口に向かい、ボタンを押して非常口を開け、すべり台で道路下の避難通路に移動します。

道路下の避難通路を案内に従って避難します。避難通路にはベンチや緊急電話が備わっているので、落ち着いて避難できます。

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避難通路の端まで進むと地上出口へ向かう階段があります。今回は本線上へ戻ります。

消火器・泡消火栓、押ボタン式通報装置は約50m間隔で設置されています。

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消火器が格納され、泡消火栓はレバーを引くことで放水します。押ボタン式通報装置はボタンを押すことで管制室に連絡できます。

デモンストレーションが行われます。まずは泡消火栓設備です。

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水噴霧設備は約50mの範囲に霧状の水を散布し、火災の延焼や拡大を防ぎます。

横浜港北JCT方面に振り返ります。

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この箇所は2016年12月に「横浜環状北西線 シールドマシン組立現場公開」で公開されたシールドマシン発進地点となった北八朔立坑です。

横浜青葉JCTへ移動します。横浜青葉JCTは、横浜北西線と東名高速の行き来ができます。

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横浜北西線から国道246号線へ向かうための横浜青葉出口へ進みます。

横浜青葉出口へ向かうレーンの左右には、横浜青葉本線料金所を新設します。左側は横浜北西線から東名高速へ向かうレーン、右側は国道246号線および東名高速から横浜北西線へ向かうレーンです。

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横浜青葉出入口では、横浜北西線と国道246号との乗り降りができます。

2018年7月の「横浜環状北西線 建設現場見学会」で公開された箇所を通過します。
横浜青葉JCT付近の高架部は、2015年6月に基盤整備を開始、2017年1月から2018年12月まで橋桁を架設、2018年10月から高架上の付属物工事が本格化。66基の橋脚と73径間の橋桁を施工しました。

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東名高速の上部を通ると、横浜青葉出入口が見えてきました。

現場公開で挨拶した横浜市道路局横浜環状道路調整担当の高瀬卓弥理事は「横浜港から東名高速が直結されることで、大きな経済波及効果を期待している。保土ヶ谷バイパスの渋滞緩和や周辺街路の混雑緩和、市民生活の利便性についても大きく向上する路線である」と述べました。また、計画当初より約2年も早く開通することに触れ「首都高速道路と横浜市の共同事業としてスタートして、約8年で完成を迎える。スピード感を持って事業を進められたのは関係者の理解と協力があったため」と続けました。

首都高速道路神奈川建設局の鶴田和久局長は早期に開通できた理由として「市民が計画段階から参画するパブリックインボルブメントを導入したこともあり、用地買収が順調だった」と話しました。

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横浜北西線の開通により、以下のような整備効果が期待されます。
・国際競争力の向上
・災害時等の道路ネットワークの信頼性向上
・アクセス性の向上、物流効率化
・保土ヶ谷バイパス等の交通渋滞の改善、沿線地域の生活環境の改善

横浜北西線開通後の料金について、ETCで東名高速と3号渋谷線を連続して利用する場合と、東名高速と横浜北西線を連続して利用する場合は同水準になります。東名高速と横浜北西線を連続利用し料金距離が35.7km超を走行すると、上限料金が変わります。
ETC搭載の普通車で東名高速─三郷JCTを通行する際は以下の通りになります。
横浜青葉JCT─(3号渋谷線)─三郷JCT(料金距離53.6km) 1,750円
横浜青葉JCT─(横浜北西線)─三郷JCT(料金距離64.3km) 1,800円

2020年3月22日の開通を前に一般への公開イベントとして2月29日に「横浜北西線ファンラン」(募集終了)、3月8日に「横浜北西線 開通記念 一般公開イベント」が行われる予定になっていましたが、新型コロナの影響で中止となりました。

公式:つながる横浜、ひろがる未来:[K7]横浜北西線